第二章 高専入学
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本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
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あれから五条先生の話を聞いてお開きとなった。
話というのは高専のこと、この学校が四年制だということや、どんなことを学ぶのか、などetc…
任務などはまだ先になるらしい。五条先生が私の実力を知りたいとか……
時は流れ、今は高専の寮の私の部屋の中。
女性の補助監督さんにさっき案内してもらったばかりだ。
そして師範から送ってもらった家にあった沢山の私物達。それを整理しながらボーッと考える
今、呪術師はかなり人数不足でそのせいか、一年生も私と伏黒君…あと1人女の子がいるらしいけど、それでも3人。
普通の高校よりは明らかに数が少ないと思う。
だから、高専にいるのは1年生2人と2年生4人。
2年から上の先輩達は今はこの高専にいないらしい
いろんな人と仲良くなりたいんだけど伏黒君がなぁ……話すことも難しそう。
会ったとたんすごい嫌そうな顔されるしなぁ……嫌われてるのかな私…
ズーンという効果音がでそうな位に落ち込む
出会った時から悪印象だったのかなぁ……しつこいくらいに引き留めちゃったし……
よくよく考えてみればもうすでに出会い頭、3回連続で無視されてるからなぁ…
いやでも、同じ同期として仲良くしたい!!
ちょっとやそっとではめげないぞ!!
頑張れ私!!伏黒君と仲良くなるんだ!!
名付けて!あの無表情な伏黒君が笑えるくらいに仲良くなっちゃお~作戦!!
明日から決行!!
「待ってろー!伏黒君!!」
部屋の中、一人で大きな声で決意表現した
「…誰だようるせぇ…迷惑だっつーの」
次の日から私の作戦が始まった。
すれ違った時に挨拶!そして教室で一緒になれば取り敢えず話しかける!
最初伏黒君は「あぁ」とか「……ん」とか少しでも相槌を打ってくれていた。
この度にやった!と喜んでいたんだけど、最近は何度も話しかける私に返事をするのが疲れたのか、何を言ってもスルーされる。
でも私だって諦めたりはしない。仲良くしたいし!
けど、少し落ち込む。少しも心を開いてくれる様子がないし…というか相手が私に悪印象しか持っていない気がする…
仲良くなるのは無理なのかなぁ……
そう思ってはぁ~と長いため息をつきながら両腕を組んで机に伏せる
今、この1年の教室には誰もいない。今日は授業もないから、今いるのは私だけ……っというわけにもいかないかな?
どんどん近づいてくるその匂いと相変わらずの呪力
「あっれ~?アリア?」
五条先生。なんでこのタイミング……
「あれ、どったの?悩み事?」
椅子に座っている私の顔を覗き込みながら問う
「あっははは……大丈夫ですよ~少し疲れているだけです」
笑いながら五条先生を見返すと「ふーん」と言いながら教壇にどかっと座り込む。
……教壇って座るものだったっけ?
と思ったら五条先生は話し出した
「輝がさぁ、教えてくれたんだよね
…アリアは嘘をつくのが下手だって」
「へ?」
不思議がる私を見て五条先生は人差し指を立てる
「アリアは嘘をつく時や、無理してる時に絶対無理やり口角を上げて笑うって。」
「ぁ……」
確かにそうかもしれない
「それはアリアが周りに心配かけさせたくないっていう気持ちからなのかもしれないけど
そのせいで輝は物凄い心配してたよ~「アリアに何かあったのかな!?また無茶しちゃてるのかも!!」ってね~いやーうるさかった」
そう言って、アハハっと笑う五条先生を見て顔がひきつる
「まぁ、無理に言わせる気はないけど
誰かに相談したほうが意外とスッキリするものだよ?」
その五条先生の言葉が師範と重なって思わず安心する
「……少し…相談してもいいですか……?」
おずおずと聞くと五条先生がニッコリ笑って
「おっ!いいよ~何でもどうぞ~このGLG五条先生に任せなさい!」
その言葉に安心してこれまでの経緯を話した
「なるほどねぇ~恵と仲良くしたいかぁ~……」
一通り私の話を聞いた五条先生が腕を組んで考え込む
「無理、ですかね……?」
「うーん、恵は結構、気難しいからなぁ~……
なかなか難しいと思うけど……」
「ですよね~……」
はぁ……とこっそりため息をつく
「あ、でも恵、ああ見えて根は優しいやつなんだよ。そこは、勘違いしないでね」
少し必死になる五条先生を見てクスクス笑う
「それは分かってますよ
……伏黒君からは優しい音がしますから」
「え、なにそれ。優しい音って」
不思議がりながらも興味津々の五条先生が少し身を乗り出す
「えっと……説明すると長くなるんですけど…
音っていうのは、人それぞれで……う~ん難しいな……
人の性格や心情……すなわち、人柄や考えてる事によって音が変わる。
だからその人がどんなに見た目が悪そうな人でもどんなに悪い評判がたっていたとしてもその人の音を聞けば本当は優しい人だったり……
そんなことだってあります」
「へぇ~……」と感嘆したような声を出す五条先生を見て言葉を続ける
「今の五条先生だと興味津々って音がしますし
伏黒君も…本当はとても優しいって音がします」
「………成る程、すごいね。色々と便利でしょ?」
五条先生のその言葉に苦笑する
「いや……そうでもないですよ
日常生活だと、感じすぎて困りますし……」
「あぁ、いたるところから色んな音が聞こえてきてうるさいとか?」
可笑しそうに五条先生がククッと笑う
「聴覚がいいんだ。特殊才能ってやつ?」
「聴覚だけじゃないですよ。結構まとめて言っちゃうと…
五感……ですかね?」
「へぇ……もしかして5つとも?」
「いえ、視覚と聴覚と嗅覚だけ……
触覚と味覚は、他の3つが敏感なせいか結構鈍いんです」
「うわっ、中途半端」
あはは、図星
「感じすぎて辛いときもありますから。
私にとってはこのくらいがちょうどいいんですけどね~」
「まぁ、それもそっか」
そう言って2人で笑いあった
「話を戻すけど恵のことだよね。
今、ちょうどいい案が思いついたんだけど」
「えっ!なんですか!?」
思わず立ち上がる私を見て五条先生はククッと笑うと教壇から降りて私の耳に口を寄せ
「______」
その作戦を教えてくれた
「えっ、それ大丈夫なんですか?
もっと仲が悪くなっちゃう可能性も……」
心配になって五条先生の方を見ると、五条先生は自信満々に
「大丈夫大丈夫。僕に任せなさーい!」
と声高々に言って鼻歌を歌いながら教室を出ていってしまったので引き留める事も出来ずに、ただ1人。そのまま教室に立ちすくしていた