第二章 高専入学
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おっし、完璧」
硝子さんは高専の制服を着た私を見て、満足そうに頷いた。
「おぉ……!」
私の制服は前にボタンを留めることのできる学ラン。
下半身はスボンスカートにタイツを履いた様なもの。そして、安定のウエストポーチ。
(分かりづらくてすみません……いつかイメージ画像を出そうと思ってますので……)
「ん、見た感じ大丈夫そうだな。
急げ、あと8分だ。入学初日遅刻はやばい」
「ですよね~……」
ホントにもう、師範……
硝子さんに急かされ扉を開くと目の前には、心の中で話していた師範。
「チッ、帰ってなかったのか」
「家入さんひどーい。
僕がアリアの制服姿を見ずに大人しく帰ると思う?」
「ないな、100%」
「でっしょ~!」
そう言って師範は視線を私に向け制服姿を上から下まで見下ろす
「な、何か変ですかね……?」
「んーん。むしろ逆、すっごい似合ってる可愛い!
やっぱ、カスタム頼んで良かった~」
……ん?
「えっ、師範!私聞いてませんよ!!」
「言ってないからね」
あたふた慌てる私を見にくれず、けろっとした顔で師範が答える。
「やっぱりな…普通の制服とはあからさまに違うし」
「えっ、そうなんですか!?」
硝子さんがため息混じりに呟いた言葉に飛び上がる様に驚く。
すると硝子さんが「それよりも」と前置きを入れて私にチラッと視線を向ける
「大丈夫か、アリア。時間」
その言葉を聞くが否や師範が私を引き留めようと伸びてきた腕をスルリと交わしてその場を離れる
「硝子さんありがとうございました~!
師範もお体に気をつけて~!」
走っている途中に後ろにいる2人に向かって手を振る。そのまま、後ろを見ずに走り出した。
「あぁ~アリア!絶対家に遊びに来てね~!
行っちゃった。聴力いいから聞こえてるかな?」
「へぇー、スッゲーじゃんアリア。
お前から逃れるなんてな。それにあの足の速さ
大したものだ。中途半端な術師にはならんだろ」
「まぁ~ね~僕の愛弟子だし。
何よりアリアは人一倍努力してるから」
「相変わらず、切り替えは早いのなお前……」
まずい、失敗した。
ここからどこに向かえばいいの?
あぁ~硝子さんに聞いとくんだった~
どうしよう、完全に遅刻だ。
廊下の壁に掛けてあった時計を見て
あと……5分!?
時間が~…あぁどうしよう……
とりあいず高専全体を走り回って、一番多い人の気配がするところに入ろう。そこが正解なはず!
そう思い、走り出そうとした時だった
「あれ?」
視界の端に似たような制服を着た人がいた。
良かった!この高専の関係者さんだ!道を教えてもらおう!
「あの、すいませ~ん」
声をかけたがその人はこちらを見向きもせずに通りすぎていく。
聞こえなかったのかな?
今度は走りよりながら話しかける
「すいませ~ん」
「…」
耳が聞こえにくい人なのかな?
今度は前に回って話しかけた
「少しお時間いいですか?」
すると、私をチラッと見てくれたかと思うとそのまま何も言わずに私の右を通りすぎた。
ここまでくれば私も分かる。
これ、わざと無視されてる!?
急いでるなら、急いでるって言ってくれればいいのに!
ん?あれ?
改めて私の横を通りすぎ過ぎていった人の後ろ姿を見つめる。
その人は男の方で、私よりも遥かに身長が高いが多分勘だけど私と同年代。
つまり、私と同じ新入生!!!
ということはついていけばどこに行けばいいのかが分かる!!良かった!
心の中で一通りはしゃいだ私は早速ついていこうと決め、顔を上げると
「あれ?」
あっ、見失った!足長かったからなぁ…歩くのも速いんだ。
そこで、私は残された匂いをかぎ分けその人が向かった道をたどることにした。
曲がりくねった長い廊下を歩いていき、着いたのは一つの教室。
「あ」
「あ」
その教室の一つの席にはさっきの男の人が座っていた
少し青みがかった黒髪に長い睫毛。
目があった瞬間逸らされ、少しショボンとする。
そして、もう一つ空いている席に座る。
その席が男の人の隣で、
「……………………」
「……………………」
気まずい、どうしよう何か話題を……
「え~っと……あ~……
初めまして!蝶凜アリアです!
同じ同期としてよろしくね!君は?」
すると、男の方は一瞬嫌そうな顔をしたが無表情に戻る。それでもめんどくせーという匂いがプンプンするので分かりやすい。だから傷つく
「………………伏黒恵だ」
喋ってくれた!!
「伏黒君だね覚えたよ!」
「…別に覚えなくていい」
「いや、おぼ……………………」
そこまで言って不自然に止まった言葉に伏黒君は眉を寄せてこちらを見る。
「んだよ、急に……」
その言葉すら今の私には聞こえなかった
どんどん近づいてくる気配と匂い。
それと同時にとんでもない呪力を感じた。
多分並みの術師じゃない、師範と同じ位の呪力量だ。誰だろう?
その瞬間、ガラッと扉が勢いよく開き
「グッドモーニング!!
皆大好き五条先生だよ~!」
怪しい目隠しをかけた背の高い男性が、足だけで扉を開けると軽快な足取りでこちらにスキップして教壇の上に立つ。
横で伏黒君がげんなりとした雰囲気を出す
「お知り合い?」
「しらねーあんなやつ」
こそこそと伏黒君に尋ねるも眉を寄せて一蹴される。そろそろ眉間にシワが寄りすぎてお爺ちゃんのようになってしまわないか心配になってきた…
そんな私たちの様子を見て、教壇に立っている白髪の男性は、見えない目を輝かせ
「おー!恵!
もしかして友達になったの!?良かったー女の子って話だったから仲良くなれるか心配で心配で」
「どこ見たらそう見えるんですか、違いますよ。仲良くないです」
「えっ……」
今、心にグサッと来た
「そーお?
まぁ、時間をかけて仲良くすればいいよね!
うんうん。明るく考えよう!」
そう言いきって手をパンパンと叩く
「はーい、とりあいず自己紹介ターイム
僕が君たちの担任になるGLGの五条悟先生だよ~よろしく~」
すると伏黒君がさらにげんなりして、机にうっつぷす
「はーいそれじゃ、右から自己紹介よろしく~」
右からってことは私かな?
そう思って五条先生の方を見るとこっちを見て笑みを浮かべている
それがなんとなく査定に見えて私は立ち上がる
「えっと、蝶凜アリアです。
これからよろしくお願いします!」
そう言って座ると五条先生の乾いた拍手
「は~いありがとー
次、恵」
すると伏黒君は座ったまま
「…伏黒恵……よろしく」
それ以降黙ってしまったので
終わったのかな?と思った私は拍手する
「も~恵~
少しはアリアを見習いなよ~」
なんか
「そういうのウザいんで」
五条先生って
「酷い!」
物凄く
「ねっ!アリアからも言ってやってよ」
「師範に似てる!!」
思わず心の中で思っていた言葉が出てしまって「あっ……」と静まった教室で私の声が虚しく響く
「師範?あぁそういえば
輝の弟子だったよねアリアって
あの輝が弟子をとるなんて驚いたから覚えてたんだよね、それに輝がいっつも興奮気味に話してたの覚えてるから」
「あはは……」
硝子さんも似たようなこと言ってたような……
師範なにやってるんですか……
デジャヴ……