38.逆戻
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「⋯やっっ⋯と⋯
潰れてくれた⋯」
控え室に転がるバニーさん達を見て
重いため息をついた
「おつかれ〜桜ちゃん」
「店長!」
振り返れば店長が扉に寄りかかり煙草をふかしながら苦笑いしていた
「いやぁ〜見事な死屍累々⋯どんだけ飲んだのよこの子達⋯」
「通常の2.5倍は飲んでましたね⋯」
「ったく⋯まぁあんな事があった後だし⋯多めに見てやるかね」
「店長⋯ありがとうございます⋯
私のグラスにノンアル入れてくれてましたよね?」
ダウンしているバニーさんに毛布をかける店長にそう声をかければ
店長はニヤリと笑った
「まぁあの眼鏡のイケメン彼氏から桜ちゃんに飲ませるなって言われてるからね〜」
「だっ、だから昴さんは彼氏じゃないですって!」
「はいはい、照れ隠しはいいって」
「てっ照れ隠しなんかじゃっ⋯」
「んなことより桜ちゃん今のうちに帰りな〜?
桃子あたりは復活早いから、起きた時桜ちゃん潰れてないの見たら確実に飲まされるよ?」
「うぐっ⋯」
そ⋯それは勘弁願いたい⋯
「じゃあお言葉に甘えて帰らせてもらいます⋯」
「あ、ちょいまち」
そろりそろりと部屋を出ようとしたら店長に呼び止められて
歩みを止めると店長は私の手にお金を握らせた
「もう終電ないしこれでタクシー呼んで帰んな」
「え!?そ、そんな大丈夫ですよっ」
「大丈夫じゃないの、ただでさえここら辺治安悪いんだから⋯
ちゃんとタクシー呼んで帰えんなさい」
「でも⋯」
気持ちは嬉しいけど
元々魔法使って帰ろうと思ってたし⋯
⋯あ、
「えっ⋯と、その、実は昴さんが迎えに来てくれる事になってて⋯」
私がそう言うと店長はキョトンと目を丸くした後
ニヤリと笑いながら私の手からお札を取った
「なぁんだ、やっぱ彼氏なんじゃん」
「んなっ!だっだから⋯」
「はいはーいごちそーさん」
店長はもう私の反論は聞いてないようで
女の子達に毛布をかけていっていた
「もうっ⋯ありがとうございます、店長⋯
じゃあお先に上がりますね」
「おーおつかれ〜」
ぺこりと頭を下げて更衣室へ行こうと部屋を出ようとしたら
「あ、桜ちゃん」
「ん?どうかしました?」
「避妊はちゃんとしなさいよ〜」
「⋯⋯!!?てっ店長!!!!」
「もうっ⋯店長ったら⋯」
店長美人だから黙ってればモテるのに⋯
あのセクハラ発言が全てを台無しにしてるな⋯
ぶつぶつとボヤきながら更衣室に入り
服を着替えようとロッカーを開けたら
「ぁ⋯そういえば安室さんに返すの忘れてたな⋯」
汚れないようにとロッカーにかけていた安室さんの上着が目に入り
それをそっと手にとった
「⋯⋯」
今日の安室さん⋯やっぱり変だったな⋯
安室さんだけじゃない
コナン君もどこか⋯何かを隠してるようで⋯
「⋯もしかして⋯これから何か起こるんじゃ⋯」
そう呟いた瞬間
ブーッ⋯ブーッ⋯
携帯が振動して画面を見れば
それは有希子さんからの着信だった
「有希子さん?」
実はあの新一君の騒動の後
有希子さんと優作さんが黒ずくめの組織とのこれからに備えるため日本に来ていたのだ
優作さんとはまだ会った事ないから⋯
居候させてもらってた事、お礼を言いに行かなくちゃって思ってたんだよね⋯
それにしても有希子さん、こんな時間にどうしたんだろう
時計を見れば時刻は深夜1時を過ぎようとしていた
「もしもし?有希子さんどうし⋯」
『桜ちゃん!!』
不思議に思いながら通話ボタンを押せば
電話口から有希子さんの焦った声が聞こえた
『秀ちゃんがっ⋯大変なの!!』
「えっ⋯」
『お願い!今すぐうちに来て!!』
有希子さんはそう言って電話を切った為
魔法を使い慌てて工藤邸へと向かう
様子のおかしかった安室さんにコナン君⋯
まさかっ⋯降谷さんがまた昴さんの真実を掴む為に工藤邸に向かったんじゃ⋯
グンッとフライトで飛ぶ速さを早め
工藤邸に降り立って玄関の扉を引くと鍵がかかっていた為
アクションで解錠し中へ入る
玄関は真っ暗だったけれどリビングの扉から漏れ出る光に気づき
慌ててその扉を勢いよく開いた
「有希子さん!!いったい何があったんですか!?」
「あらっ!桜ちゃん早かったのねっ
って、桜ちゃんその格好⋯」
有希子さんのその言葉に、そういえば着替える前にお店を飛び出てしまったと一瞬後悔したけれど
それよりも赤井さんが心配で有希子さんの方へ詰め寄った
「私の格好はどうでもよくてっ!!
それよりいったいどうしたんですか!?赤井さんは無事なんですか!?」
「お、落ち着いてちょうだい、桜ちゃん
えっとね⋯見てもらったら分かるんだけど⋯」
有希子さんがそう言ってスッと半身を避け
目の前に現れた光景に硬直してしまった
なぜなら、そこにはー⋯
「!!桜さっ⋯ぐっ⋯動きづらい⋯」
「安室くん⋯どいてくれないか?
君がスボンの裾に乗っているから動けないんだが⋯」
「⋯わざとですよ、貴方を野放しにしたら桜さんに何するか分かりませんからね」
小さくなった⋯
赤井さんと降谷さんがいた
