004
いつまでも帰ってこない人を待つ。
いつまでも死ねないままで明日を待つ。
いつまでも共にいたいと時に抗う。
そのどれもが無意味で無いと言えるほど幼くは無い。
我々はずっと昔からどこにも行けず、どこかにいる。
どこかに行きたいわたしの、どこにも行けない父の
帰ってこれない母の、自由に見える不自由な彼らの、
その全てがわたしの過去で、そして未来だ。
無いはずの故郷が、わたしには多すぎる。
いつまでも彼らの帰るべき場所でいられるように、わたしはわたしに花を贈る。どこからでも見えるように大事に大事に花を持つ。世界が暗く沈まぬように。彼らの赤を忘れぬように。
いつまでも死ねないままで明日を待つ。
いつまでも共にいたいと時に抗う。
そのどれもが無意味で無いと言えるほど幼くは無い。
我々はずっと昔からどこにも行けず、どこかにいる。
どこかに行きたいわたしの、どこにも行けない父の
帰ってこれない母の、自由に見える不自由な彼らの、
その全てがわたしの過去で、そして未来だ。
無いはずの故郷が、わたしには多すぎる。
いつまでも彼らの帰るべき場所でいられるように、わたしはわたしに花を贈る。どこからでも見えるように大事に大事に花を持つ。世界が暗く沈まぬように。彼らの赤を忘れぬように。
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