証明

溢れ出た言葉がちゃんと届いて、彼の視線が私を貫いた。私は彼を見れなかった。
言葉からも視線からも感情が読めない。
責められている気もするし、まだ撤回できる気もした。
「うそ、なんでもないの。忘れて。」
散らばる不安や執着を必死に拾い集める。
彼の負担になりたくない。それは本当。
彼に愛されてると実感したい。それも本当。
その二つは同時に成し得るはずなのに、私にはどうすることもできなかった。
一歩こちらに近づいた彼が、私の手をそっと包み込む。
「どうしたら、一番だって伝わるかな?」
その声は透徹としていて、私は深く沈められる。
彼の優しさは私のちっぽけさを浮き彫りにする。
泣きたくないのに、目頭が熱を持つ。
「大好きだよ。君が一番好き。」
私が欲しかった言葉なのに、涙が出る。
それを素直に受け取れない自分が嫌だった。
「なんで泣くの」
こぼれた涙に触れる指がそのまま頬を撫でる。
「俺の心の中を君に見せてあげられたらいいのに」
彼はそう言いながら、私の手を引き自分の胸に押し当てる。鼓動が早くて、彼も同じように余裕がないのかと驚く。
「いつでも聞いて。ちゃんと、好きだよって答えるから」
そう言う彼の耳が赤いことにやっと気づいた。
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