寝息

カーテンの隙間から伸びる朝日が眩しくて目が覚める。
隣では彼がまだよだれを垂らして寝ている。
たぶん小さい頃から変わってないんだろうな、と思うような寝顔。
なんでズボンに手を突っ込んで寝るんだろ、一度聞いたら「なんか安心するんだよ」って言ってた。
パンツには入れてないからとりあえず許してる。
枕元を探ってスマホを探す。
起きるには少し早いが、二度寝には遅い、そんな時間、どうでも良い通知がいっぱい来てて鬱陶しい。
カメラを起動して、画面いっぱいに彼の寝顔。
誰に見せるわけじゃないのに、部屋が汚いからなるべく映らないようにする。
間抜けな寝顔、かわいいなぁ、なんだその中途半端に空いた口は…!
カーテンを閉めたままの部屋は明かりが足りない、長いシャッター音。
まだ起きない。これで起きるようなら遅刻はしてないか。
布団から抜け出して、散らかった床へ足を伸ばす。
起こしちゃっても良い時間なのにこっそりとしてしまうのはなぜなんだろう、音を立てないように部屋を出る。
後ろで彼の身じろぎが聞こえた。
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