002

明け方のまだ夜の立ち込める部屋で彼の心音を聞いていた。

彼は私を抱かない。体が半分機械でそういったことは出来ないと出会ったばかりの彼は説明してくれた。安心してくれと。

人口の心臓も私と同じように脈を打つ。

性交さえないものの、同じベッドで抱きしめあって眠る私たちは十分に不純だろう

そうする事でしか、己の寂しさを埋めることができない。

カーテンがほのかに光を漏らす。
また、ひとりぼっちの一日が始まる。

彼の匂いはひとりぼっちを増幅させる。
名残惜しいけど、洗い流さねば。

私は、彼の腕と彼の匂いのするタオルケットを抜け出した。

ひとりぼっちで泣かないように。
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