002
洗いたての新鮮なタオルケットに包まって、温かな水音を聴いていた。
それは数分のようにも感じるし、何時間も前から聴こえていたようにも感じられる、微睡みの中から覚醒の糸を辿る。
午前6時少し過ぎたあたり。
水音の先、昨晩腕の中で寝ていた少女は朝陽を浴びるために夜を洗い流しているのだろう。
カーテンの向こうの光の強さを考えるだけで憂鬱に飲み込まれる。
水音が止み、ペタペタと窓に向かう気配に声をかけると
彼女は無表情で部屋へ光を流し込む。
目が眩む。
近づいてきた彼女は俺の顔を除き込み
「泣かないでよ」そう言うと頬へ控えめにキスをした。
嗚呼、今日も生きよう。
彼女の為に。
それは数分のようにも感じるし、何時間も前から聴こえていたようにも感じられる、微睡みの中から覚醒の糸を辿る。
午前6時少し過ぎたあたり。
水音の先、昨晩腕の中で寝ていた少女は朝陽を浴びるために夜を洗い流しているのだろう。
カーテンの向こうの光の強さを考えるだけで憂鬱に飲み込まれる。
水音が止み、ペタペタと窓に向かう気配に声をかけると
彼女は無表情で部屋へ光を流し込む。
目が眩む。
近づいてきた彼女は俺の顔を除き込み
「泣かないでよ」そう言うと頬へ控えめにキスをした。
嗚呼、今日も生きよう。
彼女の為に。
1/6ページ
