短編

生理2日目、痛み止めが効かない。
痛いのがお腹なんだか腰なんだか、もうわからない。
布団に包まり、うーとかあーとか、唸る事で気を紛らわす。

そんな私を困った顔で見下ろす彼。
「あー、そのなんだ」
彼とは長い付き合いだけど、これらの男女の違いに、考えなしに踏み込めるほどバカじゃないし、目の前の困ってる人を放っておけるほど冷たくない。そういうところが好きなんだよな〜と改めて思った。

たまに友達に、「よく宍戸なんかと付き合ってるよね。」的な事を言われるが、失礼な話だ。
確かに、彼はかなり男!って感じだし、ガサツでぶっきらぼう。流行りには疎いし、女子の気持ちにも鈍感。

確かに不器用だけどでも、こんなに優しくてかっこいい人は他にいない。

「俺にはわからないから、してほしいことがあれば言ってくれ」
ほら、彼は自分の不器用さを自覚しているから、ちゃんと聞いてくれる。

「りょう」
「ん、何すればいい」
「だいすき」
「ん!?……おう、俺も好きだぜ」

この「俺も好きだぜ」を引き出すまで時間かかったんだから…ほんとに…

「…ちょっと寝るね、近くにいてね」
「おう、おやすみ」

そう言って撫でてくれる手つきが荒くて、ほんとにそういうとこだぞと思った。
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