詐欺師
「おはよう。これ昨日のお礼、どれがいい?」
色々悩んでコンビニに寄り買ってきたグミを3種類、勝手に机の上に並べる。
普段やらない事をしているせいか声が大きく早口になったかも。と思い少し顔が熱をもつ。
少し驚いた顔をした白髪の彼は白く細い指でグミのパッケージに触れる。少し悩みながら
「…これにする。ブドウ味。」と紫のパウチを持ち上げる。
「ん、昨日はありがとう。それだけ。」
残り二つのグミを拾い上げ自分の席に座る。
(「それだけ。」はいらなかったな。)などと一人反省会をしてしまうくらいには彼とのコミュニケーションを間違えたくなかった。
そもそも、三つ全部渡せばよかったかな。とか駅まで送ってもらっただけでお礼とか重いかな。とかずーっとそればかりを考えてしまう自分にすら戸惑う。
本を開いているのに目が滑り文字は読めていなかった。
耳だけで背後の音を必死に聞き取り、彼が何をしてるかを気にしてしまう。
(慣れないことするんじゃなかった。)
本を読む事を諦めて机に突っ伏する。
ただ時間が過ぎるのを目を閉じ待つ事にした。
色々悩んでコンビニに寄り買ってきたグミを3種類、勝手に机の上に並べる。
普段やらない事をしているせいか声が大きく早口になったかも。と思い少し顔が熱をもつ。
少し驚いた顔をした白髪の彼は白く細い指でグミのパッケージに触れる。少し悩みながら
「…これにする。ブドウ味。」と紫のパウチを持ち上げる。
「ん、昨日はありがとう。それだけ。」
残り二つのグミを拾い上げ自分の席に座る。
(「それだけ。」はいらなかったな。)などと一人反省会をしてしまうくらいには彼とのコミュニケーションを間違えたくなかった。
そもそも、三つ全部渡せばよかったかな。とか駅まで送ってもらっただけでお礼とか重いかな。とかずーっとそればかりを考えてしまう自分にすら戸惑う。
本を開いているのに目が滑り文字は読めていなかった。
耳だけで背後の音を必死に聞き取り、彼が何をしてるかを気にしてしまう。
(慣れないことするんじゃなかった。)
本を読む事を諦めて机に突っ伏する。
ただ時間が過ぎるのを目を閉じ待つ事にした。