詐欺師
いつからか曇っていた空に晴れ間が現れ始めた。
気象予報士が梅雨が明けると言っていた気がする、
部活が本格化するな。と当たり前のように思った。
最後の夏。余計なことを考えるべきではない。
俺はもう何も気にしとらん。
こう言い聞かせ、何度も繰り返しやっと前の席の黒髪を見ても心乱されることが無くなった。
次の授業に向け自席に座って教科書とノートを出す。
ふと目線を上げると、黒髪は背中を丸めて寝ている。
そんな前の席の女子はただのクラスメイト。
駅までの数分間も、ブドウ味のグミも過去のこと。
全てを忘れて、何も無かった事にした。
ぬるい風がカーテンを揺らす。
窓が開いてたことを思い出して、隙間から外を見る。
(今日は本読まんのか。)
今朝まで濡れていたアスファルトがまだらに乾いていた。
気象予報士が梅雨が明けると言っていた気がする、
部活が本格化するな。と当たり前のように思った。
最後の夏。余計なことを考えるべきではない。
俺はもう何も気にしとらん。
こう言い聞かせ、何度も繰り返しやっと前の席の黒髪を見ても心乱されることが無くなった。
次の授業に向け自席に座って教科書とノートを出す。
ふと目線を上げると、黒髪は背中を丸めて寝ている。
そんな前の席の女子はただのクラスメイト。
駅までの数分間も、ブドウ味のグミも過去のこと。
全てを忘れて、何も無かった事にした。
ぬるい風がカーテンを揺らす。
窓が開いてたことを思い出して、隙間から外を見る。
(今日は本読まんのか。)
今朝まで濡れていたアスファルトがまだらに乾いていた。