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crsm

[依央利と思考実験の話]


◇トロッコ問題

依央利がトロッコ問題の思考実験をされたら、
最初に「5人と1人、どっちを助けるか」という問い自体にあまり関心を向けない気がする。
条件がどうとか、そういう細かいことは一旦置いといて。

「え?僕の選択肢?うーん、君はどうしたいの?」
「僕は空っぽだから、僕が選んだ基準なんてないよ。だから君の決めた方に手を貸す」

みたいなことを言いそう。

依央利の中で、その質問をした人(それが夢主であったりシェアハウスの住人だったりその他の人)
が「5人助けたい」って言えばすぐさまレバーを全力で引くし、
逆に「1人を助けたい」って言えば何の迷いもなくそのままにしておく。

そして、「依央利自身はどう思うの?」って食い下がられたら、
ちょっと困った顔で己の内を言うかもしれない。

「僕はさ、自分ひとりで価値基準を持てないんだよ。からっぽだから。
何が正しいかなんてわからない。
だから……君が決めた選択を全力で肯定して、後始末もぜーんぶ僕がやるのが一番しっくりくる」

「君が罪悪感を抱いたら、それごと背負うのが僕の役目。
君が間違えたと思ったら、僕が『ううん、君は正しかったよ』って笑って肯定するよ。
実際に、僕がぜーんぶ正しくしていくから。
僕が選ぶんじゃなくて、君の選択を完璧にするのが僕の貢献であって奉仕!」

つまり「自分の答え」じゃなくて「誰かの答えを支えること」が、
依央利の答えになると思う。

それでも食い下がって選択を迫られた依央利は
「ねえ、僕にそんな質問して何を確かめたいの?」
って、ちょっと不思議そうにジト目で見てくると思う。
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