sumikko-gurashi
すみっコ絵本「そらいろのまいにち」感想
ずっと気になってたけど、なかなか読めずにいた絵本を、やっとこさ買えました。
もうもう、ほんと、全人類に読んでほしい…!!!
やさしくてあたたかくて、そのコが望む形で報われなくても、しあわせになれるおはなしで、
すみっコの良さがふんだんに描かれた、素敵な絵本です。
もうほんと、みんな、読んで……(切願)
帯にある「落ち込むこともあるけれど、みんな一緒、大丈夫だよ」というフレーズから、
既に、優しさに溢れていてもう~~~~~~~!!!!
胸がキュっっってなります!
表紙の絵も、みんなでワイワイしてて、おのおのの好きなことをやっているけれども
“一緒にいる”と言う感じがとても好きでした!!
ということで、下記からネタバレもりもりの感想です。
◇ねこのおはなし
ねこ~~~!!すみっコの中でも、ことさら“やさしい”性格のコ。
ピンクのたぴちゃんに、すみっこを譲るところがとても可愛い。気が弱い、とかじゃなくて、本当に気遣いが磨きあがってる……んだと思います(はずかしがりさやんなので)。
そんなやさしいねこでもすみっこにいたい時もある。やっぱりねこもすみっコの仲間なんだなあと思います。
しろくまちゃんが風呂敷を探してるの、「あたまのうえにあるよ」って言えなかった時にすみっこにいたくなるところがとても可愛かった!!
理想の姿になれなくても、私は今のままのねこもかわいいと思う(確信)
子猫の頃に食いしん坊だったねこちゃんは、大人になったときに自分に自信を無くして恥ずかしがり屋になるの、なんだか切なかった。
それでも、倒れていたざっそうちゃんに水をあげていて、そういうところから根の優しさが伝わります。ちょっとくらいぽちゃっとしてても、やさしさがあれば、大丈夫なんだけどな。
変わりたいから頑張るけれども、なかなか変われない。そんな切ない“夕焼け空”の中にざっそうちゃんが現れて、すみっこを教えてくれた。
そこで分けてもらったおにぎりのおいしさに、思わず泣いちゃったねこちゃん、私もとても泣いちゃった。
ねこちゃんはもとから優しいけれども、そういうみんなの優しさもあって、もっと優しくなりたいって思うねこちゃんが本当にいとおしいです。
落ち込むねこちゃんを元気づけるために、みんなでねこちゃんになるところもかわいい!お魚の形をしたおにぎりとても美味しそうでした。お腹いっぱい食べてぷよぷよされてるねこちゃんも可愛かった。
◇とんかつとえびふらいのしっぽのおはなし
私も、小さい時は残さず食べることを意識してたけれども、最近は食べれないことが多くなって残してしまうこともあるから、とんえびちゃんのことを思うとすごく申し訳なく思います。頑張って食べ残しをなくしたい!!
捨てられちゃう前にすみっこにやってきた2人(?)が出会ったところ。“のこりもの”仲間って初期ではとんえびちゃんだけなので、2人からしたら、すごく特別なことなんだと思います。
このコたちが出会ったのはきっと運命なんだろうな~~~!!!
無表情なえびちゃんがとんかつに出会って笑うのがかわいい。
一生懸命食べてもらうために試行錯誤するけれども、やっぱりうまくいかなくて、“雨空”の日は、じめじめしちゃう。
食べてもらえるための食べ物なのに、残っちゃったら何のため?って言うところが、心に重くのしかかってしまった。
でも残り物だからこそ、すみっコのみんなに会えたから。
落ち込んだ日も、すみっコレストランでスペシャルとんえびランチになれた。
「残されたから出会えたみんな」と言うところに、胸が温かくなりました。
そうして、じめじめ天気もじめじめこころもすっかり青空になる。
最後のページで、揚げ直しをしてるとんえびちゃんが可愛かった~!
◇とかげのおはなし
すみっコの全ての登場キャラクターの中では「たぴおか」が1番好きですが、みにっコを除いたすみっコの中では「とかげ」が1番好きです。
「お母さんに会いたい」の部分で一気にこの子の重みを感じる……
嘘ついてごめんなさいなんて、切ないこと言わないで……!(滝のように流れる涙)
自分の境遇が悪くなるからとかじゃなくて、みんなのために嘘をついているとかげちゃん、とても切ない。
とかげちゃんもやさしい子だから、誰かを食べたりなんて絶対しないし、みんなを傷つけたくないって思ってるんだろうな。
「嘘をつくのは悪いこと?」
小さい時は嘘をついてはいけない、なんて言われて育ちましたが、必要な嘘もあると思います。「嘘つきは悪い子」って言われても、私はとかげちゃん悪い子だと思えないし、眠れないくらい悩んじゃう時点でとってもやさしいコ。
眠れなくなった夜に、家の外へ出て“夜空”を見てる。そんなとかげちゃんの後ろ姿に私も胸を締め付けられました。
どうか、とかげちゃんがゆっくり休めますように。
とかげちゃんのお家は森の中で、森の仲間がたくさんいて……そして、もう一つの“安心”できるお家があって。
素敵な仲間たちに出会えて本当に良かったと思います。
「ただいま」「おかえり」にとかげの信頼を感じました。
すみっコには、とかげちゃんの安心が詰まってるんでしょうね。
◇しろくまのおはなし
お掃除や洗濯、綺麗好きでみんなのお母さんのような存在のしろくまさん。
家事力めっちゃ高くて尊敬します!
しろくまさん、お裁縫も得意だから(本当にすごい)、あったかくするために何かをするのが得意なんだろうな。
しろくまさんが編んだりした暖房グッズ、ポカポカしてて私もしろくまさんと一緒にすみっこでポカポカしたくなる~~!!
生まれたてのしろくまちゃん、多分ずっと真っ白な景色で暖かくないところで、まわりの仲間たちは普通に生活してるのに、自分だけ閉じこもっていたの、心細かったんだろうな。
そんな時に、(本物の)ぺんぎんさんに会って、「南の海に行く」という夢ができて、しろくまさんがぺんぎんさんと出会えて本当によかった!
そして、思い切って“雪空”の中、凍える世界からポカポカの海を目指す、その行動力がすごいです。
そして、旅の途中でぺんぎんさんらしきコにを見つけて、でもやっぱり違うかもと思ったら、ぺんぎん?に出会って。
ここもまた、とんえびみたいな運命の出会いなんじゃないかと思いました。
ぽかぽかの海に行きたかったしろくまさんは、目的地じゃないすみっこに来たけれども、別の意味でぽかぽかした場所、心がポカポカしていて居心地が良いところに出会えたんですね。
そんな大好きなすみっコのみんなに、ポカポカおすそ分けするしろくまさんが可愛かった。
(えびちゃんが、編んでもらった手袋を手につけるんじゃなくてしっぽにつけてるのが可愛かった(笑))
ぽかぽかの居場所、みつかってよかったね。
◇ぺんぎん?のおはなし
このコもなかなか重たいコで、ぺんぎん?が悩む姿を観るたびに切なくなります。
“自分が何者なのか”をずっと考え続けている、なんだか哲学者みたいで、私は個人的にすごくかっこいいと思っています。
だけど、やっぱり見つからなくて、自暴自棄になっちゃう時もあるんだろうなぁと。そういう時に、すみっコのみんなに支えてもらえて、自分が何者かをまた探すことができるんだと思いました。
絵本の中でも、綺麗好きなしろくまが散らかったすみっこを見てぷんぷんして、ぺんぎん?も自分のことがわからなくてぷんぷんしてるのがちょっとかわいかった。
“雨空”の中、自分は何者?と考えるぺんぎん?の涙がとても切ないです。(そして、ちょこちょこ出てくる黄色のタピオカめちゃめちゃかわいい)
思い出せる最初の記憶が、自分のことがわかるものもなく、自分が何者かわからなかったら、不安になる。自暴自棄にもなる。
でも、集まってきた仲間のぬくもりで、自分をみつめることができたのかなあと思いました。
そして、ぺんぎん?を迎えに来たしろくまさんは、やっぱりやさしかった。
色と形が違っても、同じ仲間。
それがすみっコ。
雨上がりの虹みたいに、たくさんの色が集まって、仲間になるんだろうなぁ。
しろくまの代わりに掃除をしてたすみっコたち。すみっこのすみっこ奪い合うしろくまとぺんぎん?。
自分が何者かなのかわからないけれども、ぐっすりおやすみっコできて、本当に良かったと思いました。
最後のページが、すごくあたたかかったです。ぜひ読んでほしいです。
おはなしのあたたかさもそうなんですけど、よこみぞゆり先生の絵もめちゃくちゃあたたかくて、本当になにからなにまで癒される作品です。
すみっコに興味がない人でも、疲れた時に読んだら、すごく元気がもらえると思います。
わたしも、すみっコ達みたいな、やさしい人間になりたいな。