プロローグ エジプトに
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「まあ、そんなに意気込まなくても平気だろ。やること自体は安全で簡単だし、その紋章だって、町中に普通に描かれてるくらいだから儀式はすぐ済みそうじゃないか?」
「僕としては、そこがちょっと引っかかるんだけどね」
「そうか?」
ジョナサンにとっては些細な疑問だが、彼より慎重なジャックは口に手を当てて考え込む。
「とりあえず行ってみたらわかるだろ」
「でも…うーん……まあ、これ以外に有力な情報は見つからなかったし…」
儀式の内容が簡単すぎるという違和感は、素人協力者の##NAME1##にとっても些細なものだった。彼女はまだ肝心なことを聞かされていない。
「博士。この儀式、成功したらどうなるんですか?」
「宝への道が示される筈だ」
「宝?」
「とても価値のある…俺にとって重要な宝だ。絶対にこの機会を逃す訳にはいかない」
そう口にする兎博士の素朴な顔は、少しだけキリッとした表情に変わった。
「あ、そうだ。そもそもの目的をまだ話していなかったね。この儀式が上手くいって宝を手に入れれば、ジョナサンにかけられた呪いが解けるんだ」
「え?」
「兎の姿から、元の人間に戻るってことだよ」
「この姿にされてから早11年……ようやくチャンスが巡ってきた…!」
ジョナサンはその場で立ち上がり、気合い十分に拳を握り締める。
「色々と便利ではあったけどね」
「まあな。でも、そろそろ人間の姿が恋しいのさ」
「……」
期待に胸を膨らます兎人間とは対に、テーブルを挟んで向かいに座っている女は口をつぐみ視線を落としていた。
「今ちょっとガッカリしてるだろ」
「や!いや!滅相もない!全面的に協力させていただきます!」
「…頼むぞ?」
「僕としては、そこがちょっと引っかかるんだけどね」
「そうか?」
ジョナサンにとっては些細な疑問だが、彼より慎重なジャックは口に手を当てて考え込む。
「とりあえず行ってみたらわかるだろ」
「でも…うーん……まあ、これ以外に有力な情報は見つからなかったし…」
儀式の内容が簡単すぎるという違和感は、素人協力者の##NAME1##にとっても些細なものだった。彼女はまだ肝心なことを聞かされていない。
「博士。この儀式、成功したらどうなるんですか?」
「宝への道が示される筈だ」
「宝?」
「とても価値のある…俺にとって重要な宝だ。絶対にこの機会を逃す訳にはいかない」
そう口にする兎博士の素朴な顔は、少しだけキリッとした表情に変わった。
「あ、そうだ。そもそもの目的をまだ話していなかったね。この儀式が上手くいって宝を手に入れれば、ジョナサンにかけられた呪いが解けるんだ」
「え?」
「兎の姿から、元の人間に戻るってことだよ」
「この姿にされてから早11年……ようやくチャンスが巡ってきた…!」
ジョナサンはその場で立ち上がり、気合い十分に拳を握り締める。
「色々と便利ではあったけどね」
「まあな。でも、そろそろ人間の姿が恋しいのさ」
「……」
期待に胸を膨らます兎人間とは対に、テーブルを挟んで向かいに座っている女は口をつぐみ視線を落としていた。
「今ちょっとガッカリしてるだろ」
「や!いや!滅相もない!全面的に協力させていただきます!」
「…頼むぞ?」