ステージ2 スチュワートホテル
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「あ、やっと繋がった。ああいえ、忙しいところ済みません、トマトジュースと赤ワインを一本ずつお願いします。あとうどんってありますか?……もしもし?」
##NAME1##は気付く気配も無いが、彼女の背後では空気が急激に重苦しくなっていた。
「早すぎるのう。掃除が足らんかったか」
「だから派手なホテルは止そうと言ったんだ」
「どこだって同じだろ。お前やじいさんが動きすぎたせいじゃないか?」
このホテルに後から来た二人も、アンドレ達と同じく異変を既に察知していた。
「ジャック、準備は?」
「遠隔で車のエンジン入れたから、こっちはいつでも。念のため目立たない場所に停めておいて良かったよ」
注文を済ませた##NAME1##は皆の気も知らずにぱたぱたとジョナサンの元へ駆け寄った。
「博士、済みません。うどんは無いそうです。あと、何故か分かりませんが皆さん部屋で待機するようお願いされました……あの、皆さん?」
「嬢ちゃん、トマトジュースはキャンセルだ。ワインもな」
アンドレがそう言い終え、黄色い眼をギョロッと動かしたのとほぼ同時だった。ロープでぶら下がった数人が窓を蹴破り、この最上階の室内へ転がり込んできたのだ。
「ひぃっ!?」
一瞬だが、大部分が割れた窓の外にはこちらに近付いてくるヘリも見えた。それよりも注目すべきは、彼らが抱えている大層な武器だろう。
「伏せてろ嬢ちゃん!」
頭上のアンドレは振りかぶり、大きい何かを投げつけた。誰か一人が倒れる音の代わりに、高級そうなベッドやカウチは次々と穴だらけになっていく。
何の合図も無しに、室内で銃撃戦が始まってしまった。
「こっちだ!」
ジョナサンやアンドレ達が応戦している間、##NAME1##はジャックに手を引かれ部屋の端へ誘導される。
「わっ!?」
物陰に隠れながら部屋の端まで来たところで彼は突然足を止め、流れ弾が当たった胸元を押さえその場で屈み込んでしまった。
「う…嘘、ジャックくん!?」
「大丈夫、携帯に当たっただけだから」
ジャックの血は一滴たりとも出ておらず、彼を庇いバラバラになった残骸がカーペットに散乱している。
「お二方、悠長にお話している暇はありません」
背後からマホーンの声が聞こえたかと思うと、視界が淡い水色に包まれ体が勝手に浮き上がった。
「な、何!?これ!?」
「説明している暇もありません」
非現実的な現象に驚いている内に、隣で浮かんでいるジャックと一緒に隠し扉の向こうの小部屋へ投げ入れられた。続いてジョナサンが飛び込んできた直後、スイートルームとここを切り離すように細い鉄のフェンスが金属音を立てて閉まった。
ジョナサンが入り際に押したボタンと下に降りていく感覚から、この小部屋はエレベーターだと理解する。
「予定変更、現地集合だ!良いか、遅刻するんじゃないぞ!!」
余裕の欠片も無いアンドレの声は、銃声と共に遠くなっていってしまった。
##NAME1##は気付く気配も無いが、彼女の背後では空気が急激に重苦しくなっていた。
「早すぎるのう。掃除が足らんかったか」
「だから派手なホテルは止そうと言ったんだ」
「どこだって同じだろ。お前やじいさんが動きすぎたせいじゃないか?」
このホテルに後から来た二人も、アンドレ達と同じく異変を既に察知していた。
「ジャック、準備は?」
「遠隔で車のエンジン入れたから、こっちはいつでも。念のため目立たない場所に停めておいて良かったよ」
注文を済ませた##NAME1##は皆の気も知らずにぱたぱたとジョナサンの元へ駆け寄った。
「博士、済みません。うどんは無いそうです。あと、何故か分かりませんが皆さん部屋で待機するようお願いされました……あの、皆さん?」
「嬢ちゃん、トマトジュースはキャンセルだ。ワインもな」
アンドレがそう言い終え、黄色い眼をギョロッと動かしたのとほぼ同時だった。ロープでぶら下がった数人が窓を蹴破り、この最上階の室内へ転がり込んできたのだ。
「ひぃっ!?」
一瞬だが、大部分が割れた窓の外にはこちらに近付いてくるヘリも見えた。それよりも注目すべきは、彼らが抱えている大層な武器だろう。
「伏せてろ嬢ちゃん!」
頭上のアンドレは振りかぶり、大きい何かを投げつけた。誰か一人が倒れる音の代わりに、高級そうなベッドやカウチは次々と穴だらけになっていく。
何の合図も無しに、室内で銃撃戦が始まってしまった。
「こっちだ!」
ジョナサンやアンドレ達が応戦している間、##NAME1##はジャックに手を引かれ部屋の端へ誘導される。
「わっ!?」
物陰に隠れながら部屋の端まで来たところで彼は突然足を止め、流れ弾が当たった胸元を押さえその場で屈み込んでしまった。
「う…嘘、ジャックくん!?」
「大丈夫、携帯に当たっただけだから」
ジャックの血は一滴たりとも出ておらず、彼を庇いバラバラになった残骸がカーペットに散乱している。
「お二方、悠長にお話している暇はありません」
背後からマホーンの声が聞こえたかと思うと、視界が淡い水色に包まれ体が勝手に浮き上がった。
「な、何!?これ!?」
「説明している暇もありません」
非現実的な現象に驚いている内に、隣で浮かんでいるジャックと一緒に隠し扉の向こうの小部屋へ投げ入れられた。続いてジョナサンが飛び込んできた直後、スイートルームとここを切り離すように細い鉄のフェンスが金属音を立てて閉まった。
ジョナサンが入り際に押したボタンと下に降りていく感覚から、この小部屋はエレベーターだと理解する。
「予定変更、現地集合だ!良いか、遅刻するんじゃないぞ!!」
余裕の欠片も無いアンドレの声は、銃声と共に遠くなっていってしまった。