ステージ2 スチュワートホテル
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近場の駐車場にバンを停め、ジョナサン達はスチュワートホテルに到着した。
「豪華なホテルですね…」
門からホテルまでは道のりがやけに長い。その両脇には植え込みとヤシの木が規則正しく配置されており、ガラスのオブジェや畳まれたパラソルを横目に進んでいけば、外壁の至る所にあしらわれた鳥獣の石像が三人を出迎える。中に足を踏み入れる前からして既にゴージャスという言葉がお似合いのホテルだ。
「##NAME1##、口が開いてるぞ」
改修工事が終わったばかりなためか全体的に真新しい上に隅々まで清掃が行き届いており、真っ赤なカーペットには埃一つ無い。エントランスホールの中央で客を見下ろす偉人像の頭上にはきらびやかなシャンデリアが構えられているが、主張の激しい物にこうも密集されては目に優しくない気もする。特に庶民の目には。
「##NAME1##ちゃんキョロキョロしないで」
初めてここを訪れる##NAME1##は言うまでもなく圧倒されていた。
「ジョナサン・バンフィールド様とお連れ様ですね。ご案内致します。こちらへどうぞ」
白いバンの車内とは比べものにならない広々としたエレベーターに通され、階を示す針が右端までゆっくり傾いていくのを待つ。最上階に着いた後ある一室の前まで案内されると、そこで赤い帽子を被った従業員は下がっていった。
「アンドレー、じーさーん、マホーン博士ー。来たぞー」
ジョナサンは至極緊張感の無い声で約束していた人物達を呼び出す。
「お邪魔しま~す…」
「言ってた通り、本当に広い部屋だね」
大きな窓に面したいくつものリビングルームは全て吹き抜けていて、何人増えても構わないどころか盛大なホームパーティーを余裕で開ける空間が広がっている。
「三人はどこだろう?」
「おかしいな、返事が無い」
「悪い、ジョナサン。お前の声があまりに間抜けだったものでな、言葉を失っていた」
窓向きのソファにどっしりと座り外の様子を眺めていた亀が立ち上がり、ワイングラス片手に軽くふっかけてきた。
「ジャックに嬢ちゃんも、昨日ぶりだな」
##NAME1##はアンドレを確認するや否や、仲間よりも速く彼の元へ駆け寄った。
「おじ様、大丈夫なんですか!?」
「え?…ああ、弾のことか。あのときも言ったが平気だ」
「でも…」
いくら本人が気にするなと言っても銃弾を受けたのだ、命は助かってもしばらくの入院は避けられないと思っていた。
「これくらい屁でもない、俺はちょいとばかし丈夫なんだ。回復も早い。ほらよ」
言葉では食い下がりそうにない##NAME1##に、彼は自分のスーツとシャツをめくって無傷の腹を見せてくれた。
不思議なことに、渋い緑色の肌には縫い跡すら見当たらない。普通とは違う体をしているから傷の治りも早いのだろうか。
「嬢ちゃんこそ、怪我は?」
恩人が無事とわかった##NAME1##は嬉しそうに目を細め首を横に振る。
「おい」
しばし二人きりだった世界に兎が重々しく口を挟んできた。何故か眉間に皺を寄せて。
「何だ?」
「何だも何も、なんなんだよ、その…」
「?」
「いつの間に仲良い感じに…」
そう言えば、ジョナサンとジャックには昨日の出来事の肝心な部分を話していなかった。
「昨日スナイパーに狙われたとき、このおじ様に助けていただいたんです。あの怪我は私の代わりに銃弾を受けてしまったんです」
「アンドレが!?本当か?勘違いじゃないのか!?」
「俺が人を庇ったらそんなに驚くのか?失礼だぞジョナサン」
純粋に驚きを隠せないジョナサンに冷や汗を垂らしながらアンドレは突っ込んだ。
「それに嬢ちゃん、おじ様呼びはこそばゆい。俺はアンドレ・ベタンクールだ」
「私も、嬢ちゃんなんてちょっと恥ずかしいです。##NAME1##と申します、これからよろしくお願いしますね」
「ああ、よろしくな」
「豪華なホテルですね…」
門からホテルまでは道のりがやけに長い。その両脇には植え込みとヤシの木が規則正しく配置されており、ガラスのオブジェや畳まれたパラソルを横目に進んでいけば、外壁の至る所にあしらわれた鳥獣の石像が三人を出迎える。中に足を踏み入れる前からして既にゴージャスという言葉がお似合いのホテルだ。
「##NAME1##、口が開いてるぞ」
改修工事が終わったばかりなためか全体的に真新しい上に隅々まで清掃が行き届いており、真っ赤なカーペットには埃一つ無い。エントランスホールの中央で客を見下ろす偉人像の頭上にはきらびやかなシャンデリアが構えられているが、主張の激しい物にこうも密集されては目に優しくない気もする。特に庶民の目には。
「##NAME1##ちゃんキョロキョロしないで」
初めてここを訪れる##NAME1##は言うまでもなく圧倒されていた。
「ジョナサン・バンフィールド様とお連れ様ですね。ご案内致します。こちらへどうぞ」
白いバンの車内とは比べものにならない広々としたエレベーターに通され、階を示す針が右端までゆっくり傾いていくのを待つ。最上階に着いた後ある一室の前まで案内されると、そこで赤い帽子を被った従業員は下がっていった。
「アンドレー、じーさーん、マホーン博士ー。来たぞー」
ジョナサンは至極緊張感の無い声で約束していた人物達を呼び出す。
「お邪魔しま~す…」
「言ってた通り、本当に広い部屋だね」
大きな窓に面したいくつものリビングルームは全て吹き抜けていて、何人増えても構わないどころか盛大なホームパーティーを余裕で開ける空間が広がっている。
「三人はどこだろう?」
「おかしいな、返事が無い」
「悪い、ジョナサン。お前の声があまりに間抜けだったものでな、言葉を失っていた」
窓向きのソファにどっしりと座り外の様子を眺めていた亀が立ち上がり、ワイングラス片手に軽くふっかけてきた。
「ジャックに嬢ちゃんも、昨日ぶりだな」
##NAME1##はアンドレを確認するや否や、仲間よりも速く彼の元へ駆け寄った。
「おじ様、大丈夫なんですか!?」
「え?…ああ、弾のことか。あのときも言ったが平気だ」
「でも…」
いくら本人が気にするなと言っても銃弾を受けたのだ、命は助かってもしばらくの入院は避けられないと思っていた。
「これくらい屁でもない、俺はちょいとばかし丈夫なんだ。回復も早い。ほらよ」
言葉では食い下がりそうにない##NAME1##に、彼は自分のスーツとシャツをめくって無傷の腹を見せてくれた。
不思議なことに、渋い緑色の肌には縫い跡すら見当たらない。普通とは違う体をしているから傷の治りも早いのだろうか。
「嬢ちゃんこそ、怪我は?」
恩人が無事とわかった##NAME1##は嬉しそうに目を細め首を横に振る。
「おい」
しばし二人きりだった世界に兎が重々しく口を挟んできた。何故か眉間に皺を寄せて。
「何だ?」
「何だも何も、なんなんだよ、その…」
「?」
「いつの間に仲良い感じに…」
そう言えば、ジョナサンとジャックには昨日の出来事の肝心な部分を話していなかった。
「昨日スナイパーに狙われたとき、このおじ様に助けていただいたんです。あの怪我は私の代わりに銃弾を受けてしまったんです」
「アンドレが!?本当か?勘違いじゃないのか!?」
「俺が人を庇ったらそんなに驚くのか?失礼だぞジョナサン」
純粋に驚きを隠せないジョナサンに冷や汗を垂らしながらアンドレは突っ込んだ。
「それに嬢ちゃん、おじ様呼びはこそばゆい。俺はアンドレ・ベタンクールだ」
「私も、嬢ちゃんなんてちょっと恥ずかしいです。##NAME1##と申します、これからよろしくお願いしますね」
「ああ、よろしくな」