Case③a 相談係兼任
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
・会話文多め
・元ネタは公式ひとコマ漫画とアニメOP
「顔本さん、なんか格好いいキメポーズ無い?」
「え?」
「戦隊モノっぽいやつをあと4人分。俺のはもう決まってんだ!」
堂嶋大介にしては控えめなガッツポーズ。その分表情は非常に自慢げだ。
「んな急に言われても。S.D.S.の?」
「そう。俺が中心のレッドで~…」
窮屈そうなニューロスーツを着替えずに顔本の部屋へ直帰しにきた子供は、いそいそと筆記用具を準備する。
「ガイはいつもスカシてるからブルーのイメージだな」
「?」
「慶作はなんか緑っぽい。ルウとマリマリは…別にそのまんまで良いかな」
「赤は……」
自由に構想を練っている彼が着用しているスーツこそ、青系統だ。顔本は違和感から口を挟んだ。
「……」
だが思い止まった。リーダーの赤はガイの色だと指摘してしまえばヘソを曲げるに決まっている。
「赤が何だよ」
「ううん、今着てるスーツの色は関係ないよね。ヒーローはヒーローだ」
「俺はミロから正式に選ばれたヒーローだからな」
話し相手の言葉はさして気に留めず、大介はらくがき用紙と向き合い始めた。
「……」
顔本は頬に手を突いて友人を無言で眺めていたが、前々から気になっていたことを口にする。
「白くないな」
「ん?」
「大介くんのスーツだけ、ここ、白くないんだなあと思って」
顔本は人差し指の先を友達の胸の中心につんと押し当てた。
「俺のだけきっと特別製なんだよ」
「そう」
他の4人のニューロスーツは、彩度の高いハッキリとした各色と純白のコントラスト。対して彼の着用している物の配色は、正直に言えば地味にまとまっている。まるで数ある隊員の内の1人。大量生産品のような印象。
「まさかね」
「?」
彼の瞳や髪色に似合う色味がこれなのか、アーヴのスーツデザイン係の裁量なのか、様々な条件が重なっただけだろう。
この子は、過去に出会ったという未来のエージェントから直々にご指名を受けた、言わば主人公。
話を聞いてやる他に、自分は何をしてあげられるだろうか。
「電力とか豊富なら、カッコイイポーズ決めたS.D.S.のポスター作れるのにね」
「ポスター?」
「宣伝用に。全員バージョン、個別バージョン、男女別バージョンの計8種類!」
「はあ…?」
「背景唐揚げにしてさ」
「?」
「抱き枕カバーも需要ありそう。一部の紳士淑女に」
「???」
貼り紙、食品、寝具。様々な商品展開話を急に持ち出され、大介は怪訝な顔をひとり勝手に盛り上がる友達へ向けた。
「企業とコラボか何かの話?そんな先のことはいいからさ、顔本さんもポーズ考えてよ」
「んー……じゃあ、抜き打ちで集合写真撮れば?」
「え?」
「ポーズのことは撮る直前まで秘密でね。本人達に数秒で思う通りにやってもらうの。場所は……やっぱシブヤセンター前かなぁ。スクランブル交差点の真ん中にパペットも立たせてさ」
「打ち合わせ無しでみんな上手くできるかなぁ?」
「大介くんの一方的な案より、本人が咄嗟にとるポーズの方が自然なの出そうじゃない?」
「そういうモンか?」
「あとその描いてるやつさ、マリマリちゃんはベティみたいなポーズしないでしょ」
「ベティって誰だよ」
「しまった世代じゃないか。忘れて」
「なんか今日の顔本さんよくわかんないことばっか言うよな」
・元ネタは公式ひとコマ漫画とアニメOP
「顔本さん、なんか格好いいキメポーズ無い?」
「え?」
「戦隊モノっぽいやつをあと4人分。俺のはもう決まってんだ!」
堂嶋大介にしては控えめなガッツポーズ。その分表情は非常に自慢げだ。
「んな急に言われても。S.D.S.の?」
「そう。俺が中心のレッドで~…」
窮屈そうなニューロスーツを着替えずに顔本の部屋へ直帰しにきた子供は、いそいそと筆記用具を準備する。
「ガイはいつもスカシてるからブルーのイメージだな」
「?」
「慶作はなんか緑っぽい。ルウとマリマリは…別にそのまんまで良いかな」
「赤は……」
自由に構想を練っている彼が着用しているスーツこそ、青系統だ。顔本は違和感から口を挟んだ。
「……」
だが思い止まった。リーダーの赤はガイの色だと指摘してしまえばヘソを曲げるに決まっている。
「赤が何だよ」
「ううん、今着てるスーツの色は関係ないよね。ヒーローはヒーローだ」
「俺はミロから正式に選ばれたヒーローだからな」
話し相手の言葉はさして気に留めず、大介はらくがき用紙と向き合い始めた。
「……」
顔本は頬に手を突いて友人を無言で眺めていたが、前々から気になっていたことを口にする。
「白くないな」
「ん?」
「大介くんのスーツだけ、ここ、白くないんだなあと思って」
顔本は人差し指の先を友達の胸の中心につんと押し当てた。
「俺のだけきっと特別製なんだよ」
「そう」
他の4人のニューロスーツは、彩度の高いハッキリとした各色と純白のコントラスト。対して彼の着用している物の配色は、正直に言えば地味にまとまっている。まるで数ある隊員の内の1人。大量生産品のような印象。
「まさかね」
「?」
彼の瞳や髪色に似合う色味がこれなのか、アーヴのスーツデザイン係の裁量なのか、様々な条件が重なっただけだろう。
この子は、過去に出会ったという未来のエージェントから直々にご指名を受けた、言わば主人公。
話を聞いてやる他に、自分は何をしてあげられるだろうか。
「電力とか豊富なら、カッコイイポーズ決めたS.D.S.のポスター作れるのにね」
「ポスター?」
「宣伝用に。全員バージョン、個別バージョン、男女別バージョンの計8種類!」
「はあ…?」
「背景唐揚げにしてさ」
「?」
「抱き枕カバーも需要ありそう。一部の紳士淑女に」
「???」
貼り紙、食品、寝具。様々な商品展開話を急に持ち出され、大介は怪訝な顔をひとり勝手に盛り上がる友達へ向けた。
「企業とコラボか何かの話?そんな先のことはいいからさ、顔本さんもポーズ考えてよ」
「んー……じゃあ、抜き打ちで集合写真撮れば?」
「え?」
「ポーズのことは撮る直前まで秘密でね。本人達に数秒で思う通りにやってもらうの。場所は……やっぱシブヤセンター前かなぁ。スクランブル交差点の真ん中にパペットも立たせてさ」
「打ち合わせ無しでみんな上手くできるかなぁ?」
「大介くんの一方的な案より、本人が咄嗟にとるポーズの方が自然なの出そうじゃない?」
「そういうモンか?」
「あとその描いてるやつさ、マリマリちゃんはベティみたいなポーズしないでしょ」
「ベティって誰だよ」
「しまった世代じゃないか。忘れて」
「なんか今日の顔本さんよくわかんないことばっか言うよな」