キャナル
今夜もホバーボードレースは無事に終わり、広場の中心に立っていた受付嬢はすっかり静かになった自宅に帰ってきた。不良にカモられそうな観光客はちらほら見かけたが、普段は助けるために家に招いたりなんかしないので無視。
「あの子達…」
ゴミ箱の中の焼け炭から極々小さな盗聴器の破片を取り出す。今日見送った客人の服の裏側に付いていたものだ。
昨晩見つけたときは端に‘ユードラ製 BB’と刻印されていたが、ボロボロに壊してしまったのでそれ以上確かめる手は無い。犯人に悟られないように服ごと焼いてしまったことを後悔する。しかし主犯は明確だ。
「もう奴らも気付いているのね、あのゲームの噂」
これは意図して取り付けられていた。最近星を切り取って回っている者の手によって。
「頑張ってほしいけど……どうか気をつけて…」
「あの子達…」
ゴミ箱の中の焼け炭から極々小さな盗聴器の破片を取り出す。今日見送った客人の服の裏側に付いていたものだ。
昨晩見つけたときは端に‘ユードラ製 BB’と刻印されていたが、ボロボロに壊してしまったのでそれ以上確かめる手は無い。犯人に悟られないように服ごと焼いてしまったことを後悔する。しかし主犯は明確だ。
「もう奴らも気付いているのね、あのゲームの噂」
これは意図して取り付けられていた。最近星を切り取って回っている者の手によって。
「頑張ってほしいけど……どうか気をつけて…」