キャナル

やはりクォークの居るトレーラーの前には時給6ボルトぼっちのガラの悪い宇宙人がガードを固めていた。

「カネが無ぇんだカネが!」
「そこをちょーっと退いてくれればさ、オンナなら手に入るぜ。どう?」
「ねえラチェット。私そういうの全っ然柄じゃないって、ハッキリ言葉にしなきゃ分からない?」

もうこのパターンはうんざりだ。しかし今回は流れが違った。

「ハァ?オンナって、そいつのことか?バカ言え!中途半端に毛が生えた地球人なんて、こっちからお断りだ!」
「ねえさんのハニートラップが効かないッス!」
「ハニーって…仕掛ける準備すらしてません」

チヤホヤされなくてあまり良い気はしないが、こちらの展開の方が疲れない。大人しくボルトを渡す。
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