キャナル

「脱いだ服はそこのカゴに入れて。洗っておいてあげるわ」
「ありがとう」
「ロボットちゃんはこっちにいらっしゃい。アナタ耐水性?」
「その点に関しては任せてほしいッス」

脱衣所からクランクが出て行き、スライド式のドアが閉まった。

言われて気付いたが、ほんの数惑星の探索でかなり汚れを連れてきている。汗、泥、埃、火薬、何かの体液。早く身体を綺麗にしてしまいたい。ラチェットの横で汚れた服をバサバサ脱いでいく。

「ちょっ…!?おい、ちょっと!」
「何」
「おねーさんも一緒に入るの!?」
「何を今更焦ってんのよ。散々人の着替え覗いたりデリカシー無いこと言ったりしてきたじゃないの」
「だって!」

ラチェットはほんの少し前にクランクが言ってた言葉を思い出す。

“儚く淡い乙女心ッス”

「……微塵も感じらんないんだけど」
「裸の付き合いも大事でしょ?リーダーさん」
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