キャナル

治安の悪そうな薄暗い星に到着。ホバーボードレースに水攻めに、ここでの探索はなかなか盛り沢山になりそうだ。

本心から言うなら、ラチェット&クランクのストーリーを無視してそれらの受付や入り口の出来るだけ近くに船を置きたい。だが丁度良さそうな広間はシップを停める行為が禁止されている。実に都合良く。いや、悪く。

よって仕方なくゲーム通りの着地ポイントから都心を目指す。

「あのさラチェット」
「何?」

探索を始める前に、この星の‘水’がいかに危険かを教えておく。

「あんた泳げるの?」
「ああ、運動神経は任せといて!」
「あれより速く?」

目の前から広がる海には可愛らしくない背ビレがうようよ。薄暗くてその全身は確認できないが、少なくとも奴等の体長はロンバックスを捕食できる程はある。

「あー…」
「自信あるなら一泳ぎしてきなよ」
「おねーさん、オイラが何に見える?泳ぎがメチャクチャ上手い魚だなんて言わないよね?」
「もし海に落っこちても生還できれば魚って呼んであげる」

冗談抜きに、ここは気を付けて行かなければならない。一度でも捕まり海に潜られてしまえば為す術は無い。只でさえラチェットは息が続かないのだから。

「奴らに食われたらヤバイッスね」
「ホント、海には落ちないようにしなきゃな」
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