ネビュラG34

「待ってラチェット」
「何?」

たしかそっちには近くの軍艦に忍び込み、自爆スイッチを押し数十秒で脱出するミッションがある。

トラウマがよみがえる。海洋惑星キャナルの水攻めよりは大分楽だったが、ここはラチェット&クランクで初めて時間制限をつきつけられ焦らされたステージだ。

「気をつけようね」
「……?」
「いや…その、だって、今から敵の軍艦に乗り込むんでしょ」
「ああ、そうさ。何かクォークへのお土産になるガラメカでもあれば……そうだ!何ならこれから忍び込む船、爆発させちゃう?」

なぜそうなる。

「ラチェット、それはあまりにもリスキーッス。キャプテンクォークに会ってもいない段階で、ビッグバッドボスにちょっかい出すにはまだ早すぎるッス」

まあ、そうした方がゲームの通りになるんだけどさ。

「そうだよ。わざわざ目立つことする必要ある?」

行った先に回収すべきインフォボットがあるけれど、軍艦を破壊し色んな意味で危険をおかさなくても他に良い方法があるんじゃないだろうか?

「冗談だよ。二人とも重く考えすぎだって。まずは行こうよ」

他の案があるにしても行くことには変わり無いので、とりあえずは小さな連絡船へ一緒に乗り込む。
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