ケルバン
また口説かれたと思う。
“今度おじさんと一緒にポクタル行かないかい?”
ブラーグに汚染されるので行きません。私は宇宙人にはモテるらしい。正直嬉しくない。
「ぼーっとつっ立っていないで、さっさと行くよおねーさん!」
ラチェットはマシンガンを買えず、また不機嫌。私のせい?旦那のせいでしょう。
「行くって、そっち?」
‘そっち’とは、突き当たりを左。そびえ立つ崖と無責任な言葉を発する逆三角の人形。
「ちっ」
と、爆発。
「おねーさん!なにやってるの!?」
「大丈夫、こいつ何しても壊れないから」
後から知ったことだけど、実は壊せるらしい。余程の執念が必要だが。
「仮にもキャプテン=クォークの分身ッスよ!」
そのうち、あんた達もこの人形を攻撃したくなる時期が来るよ。
と、言うのもなあ。なんとなく気が引ける。この時期のラチェットは可愛らしいし。
「ごめん、言うの忘れていたけれど、私の星ではヒーローにバクダンをお見舞いするのが礼儀なの」
「それは…嘘だろ?素直に気に食わないって言えばいいじゃん」
キャプテンの話をする時の、彼の目の輝きといったら!
「気に食わない。彼のいいところって何?」
「しょうがない、おねーさんに教えたげるよ!キャプテンは」
そら来た上機嫌!スイッチが入ったラチェットの演説には聞き手の態度など関係無いようだ。私が上の空の間、数十分程過ぎた。
「んじゃあ、そろそろ行こうか」
「行ってらっしゃい」
「一緒に行こうよ」
「私は地球人を助けたいけれど、ヒーローになるつもりはないの」
この至って普通のおねーさんに壁ジャンプさせる気か。右ヒョイ左ヒョイさせる気か。
「見てよあそこ、3つ目の島からこっちに戻れそうじゃない?強い敵も見当たらないし、ここで待っている」
一人でターザンのガラメカ取ってきて下さい。
「…わかった。絶対そこに居てよ」
不安だけど、行っても明らかに彼の足を引っ張る。
「うん」
「すぐ戻るから、絶対そこに居てよ!絶対だよ!」
「はいはい」
彼は崖を登り始めた。流石に私には無理だ。無事を祈るしかない。
「どうしても危なくなったらガラクトロ」
「わーかったから、さっさと行きなさい!」
一人を残し、一匹と一体で落下死。どうやらそれは杞憂で済んだ。数分で彼らは戻ってきた。
「さあ、おかえりっ」
「おねーさん!?どいてどいて~!」
下ってきたラチェットを受け止め、倒れる。黄色の球の下で待っていたのはわざとだ。
「もう…本当激しいなあ…」
「スキンシップのこと?いいじゃない」
「うらやましいッス」
「クランクもおいで、よしよし」
クランクだけなら、立って抱っこができる。
「ラチェット、そんなに睨むことないッス」
もしや
「睨んでなんか」
妬いている?
「おお、ラチェット君嫉妬かい?」
「ぜえーったい違うし」
「ほお?」
「またワタシのことは空気扱いッスね」
「もう1回廻っておいでよ、またキャッチしたげるから」
「二度と行かないし」
“今度おじさんと一緒にポクタル行かないかい?”
ブラーグに汚染されるので行きません。私は宇宙人にはモテるらしい。正直嬉しくない。
「ぼーっとつっ立っていないで、さっさと行くよおねーさん!」
ラチェットはマシンガンを買えず、また不機嫌。私のせい?旦那のせいでしょう。
「行くって、そっち?」
‘そっち’とは、突き当たりを左。そびえ立つ崖と無責任な言葉を発する逆三角の人形。
「ちっ」
と、爆発。
「おねーさん!なにやってるの!?」
「大丈夫、こいつ何しても壊れないから」
後から知ったことだけど、実は壊せるらしい。余程の執念が必要だが。
「仮にもキャプテン=クォークの分身ッスよ!」
そのうち、あんた達もこの人形を攻撃したくなる時期が来るよ。
と、言うのもなあ。なんとなく気が引ける。この時期のラチェットは可愛らしいし。
「ごめん、言うの忘れていたけれど、私の星ではヒーローにバクダンをお見舞いするのが礼儀なの」
「それは…嘘だろ?素直に気に食わないって言えばいいじゃん」
キャプテンの話をする時の、彼の目の輝きといったら!
「気に食わない。彼のいいところって何?」
「しょうがない、おねーさんに教えたげるよ!キャプテンは」
そら来た上機嫌!スイッチが入ったラチェットの演説には聞き手の態度など関係無いようだ。私が上の空の間、数十分程過ぎた。
「んじゃあ、そろそろ行こうか」
「行ってらっしゃい」
「一緒に行こうよ」
「私は地球人を助けたいけれど、ヒーローになるつもりはないの」
この至って普通のおねーさんに壁ジャンプさせる気か。右ヒョイ左ヒョイさせる気か。
「見てよあそこ、3つ目の島からこっちに戻れそうじゃない?強い敵も見当たらないし、ここで待っている」
一人でターザンのガラメカ取ってきて下さい。
「…わかった。絶対そこに居てよ」
不安だけど、行っても明らかに彼の足を引っ張る。
「うん」
「すぐ戻るから、絶対そこに居てよ!絶対だよ!」
「はいはい」
彼は崖を登り始めた。流石に私には無理だ。無事を祈るしかない。
「どうしても危なくなったらガラクトロ」
「わーかったから、さっさと行きなさい!」
一人を残し、一匹と一体で落下死。どうやらそれは杞憂で済んだ。数分で彼らは戻ってきた。
「さあ、おかえりっ」
「おねーさん!?どいてどいて~!」
下ってきたラチェットを受け止め、倒れる。黄色の球の下で待っていたのはわざとだ。
「もう…本当激しいなあ…」
「スキンシップのこと?いいじゃない」
「うらやましいッス」
「クランクもおいで、よしよし」
クランクだけなら、立って抱っこができる。
「ラチェット、そんなに睨むことないッス」
もしや
「睨んでなんか」
妬いている?
「おお、ラチェット君嫉妬かい?」
「ぜえーったい違うし」
「ほお?」
「またワタシのことは空気扱いッスね」
「もう1回廻っておいでよ、またキャッチしたげるから」
「二度と行かないし」