ケルバン

「うっひゃ~高いな!」
「さすが大都会ッス」

ここは大都市惑星ケルバン。

「……高い」

リセットもセーブも無い。万一にもここから落ちたら。死ぬよな。

船の中で待っていようそうしよう。

「行くよー…おねーさん?」

足が止まる。

「ラチェット、私さ…」

セーブもリセットも無い。

私が見ていない間に、彼は道の橋で足を滑らせないだろうか。帰って来なかったりしないだろうか。

足を進める。

「はいはい、待ったラチェット、まずはショップだよ」

立ち止まってこちらを見てくる彼の頭をわしゃわしゃ撫でつつ、ガラクトロンにアクセスする。

「…地球人って、スキンシップ激しいの?」
「はいらっしゃい!」
「そういうことにしておいて」
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