ありえない、本当にありえない。

「うわ、でかケツ」

私は、し！ラチェット、失礼でしょう、なんて言う人間ではない。

「ラ・フランス体型、強烈だね」

一緒に楽しんでしまう人間だ。

「ボルトとるのかあ…」

私はお金をけちる人間ではない。

「いいよ、払っちゃおうよ」

目の前にある手段から選ぶ人間だ。まあ、ここはスルーしてはいけないイベントであるし。

「ほんじゃな～」

ようなしは下水スライダーへ飛び込んだ。

「オイラ達もここを通って船まで戻ろう、行くよおねーさん」

相棒は私の手をしっかり掴み、汚水の道に身を投げた。

私は、綺麗好きな人間だ。

本当にありえない、ありえない。