ここでのミッションも無事に終え、二人は早速次の惑星に向けシップを発進させた。

「どうかしたッスか？ラチェット。例の親切な店で買い忘れでもしたッスか？」
「あ、いや…」

ラチェットはひじを突き窓から曇天をぼーっと眺めていた。オルタニス探索前の気合い十分だった彼は何処へやら、何か物思いにふけっているようだ。

「さっきの、やっぱりちゃんと見せてもらえば良かったかなーって思って…」
「？」
「何でもない。ほら、クランクも観とけよ」

そう言うと、この星で手に入れたばかりのインフォボットを相棒に押しつける。

ウルトラメックの紹介映像を横目に見ながら、つい先程それを商人から購入した時のことを思い出していた。