オルタニス軌道
最強とも言える武器をいとも簡単に貰い受け、ラチェットとクランクはシップを置いてきた場所へ戻るためタクシーに乗り込もうとした。
「これも弾に限りがあるんだよなぁ。大事に使わないと」
「坊や達、待ちなさい」
次に彼らへ声を掛けてきたのは、緑の肌に紫色の服を身にまとった女だった。
「久しぶり!」
「先日はお世話になったッス」
ホバーボードレース受付嬢は、誰も居ないラチェットの背後に目をやった。
「あら、一緒に居た地球人の子…」
「えーっと、今は…」
「わかってるわ。その件も込みでアナタ達に用があってね」
彼女のその言葉を待っていたかのように、周りの建物や路地からガラの悪そうな地元民が集まってきた。スキッドのようにスレンダーな姿をした者から、ガタイの良い大男まで。二人はすっかり囲まれてしまった。
「ねえさんと同じレースに出場していた選手も居るッス」
「えーっと……ヤバイ感じ?」
その内の一人が拳を前に突き出してきた。ラチェットはすぐさま入手したばかりの武器を向ける。
「ちょっと、そんな物騒なモノ仕舞ってよ。話は最後まで聞きなさい」
目の前の男の手が開かれた。その中にあったのはバクダングラブ用の弾薬だ。
「何…?くれるの?」
「アナタ達はガラクトロンで買い物はできないけれど、ワタシ達からプレゼントを受け取ることはできるわよね」
すると受付嬢だけでなく、その場に居る全員が様々なガラメカ用の弾薬を取り出した。
「少ないけど、持ってって」
「良いの!?」
「ビッグバッドボスはいけ好かないのよ。ワタシ達の手回しであいつが負けることになったら痛快でしょ?」
「頑張れよボウズ」
「あのネーチャンにヨロシクな」
「…みんなありがとう!」
ラチェットは一人一人にお礼を言いながら弾薬を補充していった。その後ろで、クランクもその小さな胴体に沢山の弾薬を詰め込まれている。
「これも弾に限りがあるんだよなぁ。大事に使わないと」
「坊や達、待ちなさい」
次に彼らへ声を掛けてきたのは、緑の肌に紫色の服を身にまとった女だった。
「久しぶり!」
「先日はお世話になったッス」
ホバーボードレース受付嬢は、誰も居ないラチェットの背後に目をやった。
「あら、一緒に居た地球人の子…」
「えーっと、今は…」
「わかってるわ。その件も込みでアナタ達に用があってね」
彼女のその言葉を待っていたかのように、周りの建物や路地からガラの悪そうな地元民が集まってきた。スキッドのようにスレンダーな姿をした者から、ガタイの良い大男まで。二人はすっかり囲まれてしまった。
「ねえさんと同じレースに出場していた選手も居るッス」
「えーっと……ヤバイ感じ?」
その内の一人が拳を前に突き出してきた。ラチェットはすぐさま入手したばかりの武器を向ける。
「ちょっと、そんな物騒なモノ仕舞ってよ。話は最後まで聞きなさい」
目の前の男の手が開かれた。その中にあったのはバクダングラブ用の弾薬だ。
「何…?くれるの?」
「アナタ達はガラクトロンで買い物はできないけれど、ワタシ達からプレゼントを受け取ることはできるわよね」
すると受付嬢だけでなく、その場に居る全員が様々なガラメカ用の弾薬を取り出した。
「少ないけど、持ってって」
「良いの!?」
「ビッグバッドボスはいけ好かないのよ。ワタシ達の手回しであいつが負けることになったら痛快でしょ?」
「頑張れよボウズ」
「あのネーチャンにヨロシクな」
「…みんなありがとう!」
ラチェットは一人一人にお礼を言いながら弾薬を補充していった。その後ろで、クランクもその小さな胴体に沢山の弾薬を詰め込まれている。