番外編12:都合の良い女達
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「私の出番…どっちにしろ無かったのね」
ホログラム状態のワスプは半分安心、半分呆れたように言葉をこぼした。
「あいつ等、夢主とヒーローのディスクを狙ってこんな所まで追ってくるなんて!」
“ヒーローのディスクを狙って”
夢主は、久しぶりに何も装着していない自分の手首を見て眉をひそめた。
「まさか…!」
「探しものはコレかぁ?」
嫌な予感が当たってしまった。塀の上によじ登ったジョエルが得意気に見せびらかしているのは、行きの列車の中でクリスに預けた夢主の大事なものだ。
「ねえアレ、ロールシャッハのディスクじゃない!?」
「ご名答~、返してほしくばっ!?」
夢主の背後から彼の顔めがけて投げつけられた桶は見事命中し、変態は元居た男湯に、盗まれたディスクはこちら側に落ちてきた。
「今日覗き多くない!?」
「サイッテー!!」
「男湯にまだ変態が居るんじゃないの?」
「ちょっと確認してもらいましょうよ」
まだここに残っていた女性団体客は文句を言いながら風呂場を後にした。
「あーらら。この分じゃあ、向こうに居るお間抜けさん達も逃げるしかなさそうねぇ」
「フフ、敵ながら災難ね」
ジェシカとワスプは楽しそうにお喋りしながら露天風呂と山の風景をゆったりと満喫し始める。
「はぁ、良かった…!」
一方で、自分のディスクをキャッチした夢主はそれを胸の前でしっかりと抱き締め一安心。
が、異性のパートナーに何かを気付かせるようディスクがピクッと動いた拍子に、夢主の顔は一気に茹で上がってしまった。
ホログラム状態のワスプは半分安心、半分呆れたように言葉をこぼした。
「あいつ等、夢主とヒーローのディスクを狙ってこんな所まで追ってくるなんて!」
“ヒーローのディスクを狙って”
夢主は、久しぶりに何も装着していない自分の手首を見て眉をひそめた。
「まさか…!」
「探しものはコレかぁ?」
嫌な予感が当たってしまった。塀の上によじ登ったジョエルが得意気に見せびらかしているのは、行きの列車の中でクリスに預けた夢主の大事なものだ。
「ねえアレ、ロールシャッハのディスクじゃない!?」
「ご名答~、返してほしくばっ!?」
夢主の背後から彼の顔めがけて投げつけられた桶は見事命中し、変態は元居た男湯に、盗まれたディスクはこちら側に落ちてきた。
「今日覗き多くない!?」
「サイッテー!!」
「男湯にまだ変態が居るんじゃないの?」
「ちょっと確認してもらいましょうよ」
まだここに残っていた女性団体客は文句を言いながら風呂場を後にした。
「あーらら。この分じゃあ、向こうに居るお間抜けさん達も逃げるしかなさそうねぇ」
「フフ、敵ながら災難ね」
ジェシカとワスプは楽しそうにお喋りしながら露天風呂と山の風景をゆったりと満喫し始める。
「はぁ、良かった…!」
一方で、自分のディスクをキャッチした夢主はそれを胸の前でしっかりと抱き締め一安心。
が、異性のパートナーに何かを気付かせるようディスクがピクッと動いた拍子に、夢主の顔は一気に茹で上がってしまった。