番外編12:都合の良い女達
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「じゃあ、私は先にあがってるわね。ロビーに居るから」
「はーい」
ペッパーは2人の子供に一言告げ、脱衣所に戻っていった。
「ねえ夢主」
自分もそろそろ出ようかと思ったところで、並んで湯に浸かっているジェシカに引き留められた。
「初めて会った時も言ったけどさ……夢主、ロールシャッハに遠慮してるでしょ」
どこか確信を持った口振りでジェシカは言い切る。
「遠慮なんか…」
「それも!」
眉間に付いてしまうくらいの位置で指をさされ、夢主は口ごもってしまった。
「遠慮なんかしてないわってのも、初めて会った時に聞いたわ」
「……だって、ロールシャッハさんにずっと憧れてたんだもの。あの人の意見はちゃんと聞きたいし、迷惑になるようなことは…なるべくしたくない」
「それを遠慮って言うのよ」
「…む」
ジェシカに断言されてしまい、俯いて湯の中の膝を抱える。
「尊敬するのは勝手だけど、パートナーになるってことは、その人の下につくってことじゃないから!」
夢主は返す言葉を完全に失った。自分は彼に従うのが当たり前、それで全く問題無いと考えていたからだ。
「良い?どっちが上とか下とか無いの。ロールシャッハと夢主、2人は対等な関係なのよ。お互いにカバーし合って、時には本音でぶつかり合って…そういうのがパートナーってもんじゃないの?」
「…そうだね、ありがとう」
礼を言いつつも、夢主は今まで無視してきていた引っかかりのようなものを感じ始めていた。
自分はロールシャッハとパートナーになれていないのではないだろうか?ジェシカの言うところの真のパートナーになるためには、考え方を変えなければならないのかもしれない。
「はーい」
ペッパーは2人の子供に一言告げ、脱衣所に戻っていった。
「ねえ夢主」
自分もそろそろ出ようかと思ったところで、並んで湯に浸かっているジェシカに引き留められた。
「初めて会った時も言ったけどさ……夢主、ロールシャッハに遠慮してるでしょ」
どこか確信を持った口振りでジェシカは言い切る。
「遠慮なんか…」
「それも!」
眉間に付いてしまうくらいの位置で指をさされ、夢主は口ごもってしまった。
「遠慮なんかしてないわってのも、初めて会った時に聞いたわ」
「……だって、ロールシャッハさんにずっと憧れてたんだもの。あの人の意見はちゃんと聞きたいし、迷惑になるようなことは…なるべくしたくない」
「それを遠慮って言うのよ」
「…む」
ジェシカに断言されてしまい、俯いて湯の中の膝を抱える。
「尊敬するのは勝手だけど、パートナーになるってことは、その人の下につくってことじゃないから!」
夢主は返す言葉を完全に失った。自分は彼に従うのが当たり前、それで全く問題無いと考えていたからだ。
「良い?どっちが上とか下とか無いの。ロールシャッハと夢主、2人は対等な関係なのよ。お互いにカバーし合って、時には本音でぶつかり合って…そういうのがパートナーってもんじゃないの?」
「…そうだね、ありがとう」
礼を言いつつも、夢主は今まで無視してきていた引っかかりのようなものを感じ始めていた。
自分はロールシャッハとパートナーになれていないのではないだろうか?ジェシカの言うところの真のパートナーになるためには、考え方を変えなければならないのかもしれない。