番外編10:都合の悪い実業家
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強い奴、しかも一度俺を倒している。そんな奴に殺されるなら本望だ。
「喋るな」
勿論、黙るつもりは無い。喋り続けて、今俺の襟首を掴み上げているロールシャッハをなるべく足止めしてやるためだ。時間制限付きのアベンジャーズに頼っている以上、こいつ等にはもたもたしている余裕は無い筈。こうして時間を稼いでいれば、じきにヴィランが駆けつけ脱出劇は失敗に終わるだろう。
しかし、肝心なところで邪魔が入る。
「行きましょう、ロールシャッハさん…その人はもう何もできない、そうでしょう…?」
瀕死の俺を庇ったガキが理解できなかった。
「お前…」
バカじゃねぇのか?
俺を生かしといて何になるってんだ。あれか?倒したけれど命までは奪わなかった敵がいつかピンチの時に恩返しに来てくれるっつー、熱い展開でも期待しているのか?無ぇよんなモン。
「…おいガキ」
教えてやる、この世は騙した者勝ちなんだよ。“その人はもう何もできない”なんて大間違いだ。
超小型発信器を中に取り付けた布の切れ端を手渡す。ロールシャッハの大ファンが奴の服の一部だった物を易々と捨ててしまうとは思えない。宝物として持ち続ける、もしくは本人のコートに縫い直すかするだろう。
今すぐじゃないがロールシャッハ、貴様はそのガキの甘さだか優しさだかに足をすくわれることになる。また会える日を楽しみにしているぞ。
「喋るな」
勿論、黙るつもりは無い。喋り続けて、今俺の襟首を掴み上げているロールシャッハをなるべく足止めしてやるためだ。時間制限付きのアベンジャーズに頼っている以上、こいつ等にはもたもたしている余裕は無い筈。こうして時間を稼いでいれば、じきにヴィランが駆けつけ脱出劇は失敗に終わるだろう。
しかし、肝心なところで邪魔が入る。
「行きましょう、ロールシャッハさん…その人はもう何もできない、そうでしょう…?」
瀕死の俺を庇ったガキが理解できなかった。
「お前…」
バカじゃねぇのか?
俺を生かしといて何になるってんだ。あれか?倒したけれど命までは奪わなかった敵がいつかピンチの時に恩返しに来てくれるっつー、熱い展開でも期待しているのか?無ぇよんなモン。
「…おいガキ」
教えてやる、この世は騙した者勝ちなんだよ。“その人はもう何もできない”なんて大間違いだ。
超小型発信器を中に取り付けた布の切れ端を手渡す。ロールシャッハの大ファンが奴の服の一部だった物を易々と捨ててしまうとは思えない。宝物として持ち続ける、もしくは本人のコートに縫い直すかするだろう。
今すぐじゃないがロールシャッハ、貴様はそのガキの甘さだか優しさだかに足をすくわれることになる。また会える日を楽しみにしているぞ。