番外編9:都合の悪い俺ちゃん
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2人はもう一度仲間に連絡を入れたが、依然誰からも応答が無い。
「そうだ!ペッパーさんならきっと…」
「あれ?クリスくんじゃない?」
突如、華やかな声が夢主の提案に被せられた。
「ほんとだ~!」
「クリスくーん!」
声の主は表通りを歩いていた女子生徒達だ。イケメン転校生を見つけテンションが上がった数人が一斉に路地に集まってきた。
「あ、夢主さんも。2人で何してるの?」
若い男女がゴミ収集庫の影で身を潜め、お互いどこかに電話をかけている。当然の疑問だ。
「警察の張り込み的な?」
「隠れんぼじゃないの?」
「え~?どう見てもスパイごっこでしょ?」
「そんなことよりねえねえクリスくん、私達クッキー作ってきたの」
「甘さ控えめだよ!」
隣でしゃがんでいる夢主はこの状況をなんとなく目に入れたくないと感じ、顔を路地の方へ向けた。
ヒーローさながらに自分を助けてくれた彼が女子にモテモテなことは、夢主には関係の無いことだ。彼が想いのこもったプレゼントをいくら貰っていようと関係無い。そう、一切、関係無いのだ。
「……」
だが、ペッパー・ポッツに電話をかけようとしていた彼女の指は何故か完全に止まっていた。
「そうだ!ペッパーさんならきっと…」
「あれ?クリスくんじゃない?」
突如、華やかな声が夢主の提案に被せられた。
「ほんとだ~!」
「クリスくーん!」
声の主は表通りを歩いていた女子生徒達だ。イケメン転校生を見つけテンションが上がった数人が一斉に路地に集まってきた。
「あ、夢主さんも。2人で何してるの?」
若い男女がゴミ収集庫の影で身を潜め、お互いどこかに電話をかけている。当然の疑問だ。
「警察の張り込み的な?」
「隠れんぼじゃないの?」
「え~?どう見てもスパイごっこでしょ?」
「そんなことよりねえねえクリスくん、私達クッキー作ってきたの」
「甘さ控えめだよ!」
隣でしゃがんでいる夢主はこの状況をなんとなく目に入れたくないと感じ、顔を路地の方へ向けた。
ヒーローさながらに自分を助けてくれた彼が女子にモテモテなことは、夢主には関係の無いことだ。彼が想いのこもったプレゼントをいくら貰っていようと関係無い。そう、一切、関係無いのだ。
「……」
だが、ペッパー・ポッツに電話をかけようとしていた彼女の指は何故か完全に止まっていた。