番外編8:都合の良い青年
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「よう」
困り果てた夢主の正面に現れたのは、待ち望んだヒーローではなく同世代の子供だった。
「クリスくん…」
「悪い、待ったか?」
「へ?」
この青年とは待ち合わせなどしていない。が、彼の言葉の意図はすぐ掴めた。
「あ!…ああ、ううん!全然!」
立ち上がった夢主は男に軽く会釈し、急いでクリスの後を追う。
「じゃあね~」
絡んできていた男は夢主を諦めたのか、ベンチに腰掛けたままついて来ない。が、こちらを見据えてずっとニヤついている。
「…!」
気味が悪くなり、足早にその場を去った。