番外編8:都合の良い青年
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空がまだまだ青い放課後。夢主はテクノアイルインターナショナルスクールの広い庭にあるベンチに座って、大人しくロールシャッハを待っていた。
唯一のパートナーである夢主の体力が続く限り、ロールシャッハはディスクの外で何時間も活動し続けることが可能である。そんな彼は東京の街を一人で散策していることが多いが、学校の授業が終わる頃には決まって校門の前に現れるようになった。
だが、奇妙なマスク男が門のド真ん中で棒立ちしていれば誰だって避けて通る。危険視する。後ろ指を指す。終いには変なあだ名を付ける。
こんなことでは、何か良からぬ目的を持った人物として警備員に目を付けられてしまう。よって、今ではパートナーとの待ち合わせ場所は校内のここ。ロールシャッハが警備員の襟首を掴む前にトニー・スタークが話をつけておいてくれて本当に助かった。
誰から頼まれた訳でもなく律儀に送り迎えし続けてくれるロールシャッハに、夢主はパロディコミックに登場する彼以上に好感を抱いていた(もっとも、ロールシャッハは夢主の身に何かあれば自分も困るからそうしているだけだが)。
この時間はいつも彼のことを考えて時間を潰す。恋人との待ち合わせだと錯覚しニヤケるくらいは、色恋事を嫌う彼も許してくれるだろう。
もうそろそろ来る筈だ。第一声は“待ったか?”だろうか。
唯一のパートナーである夢主の体力が続く限り、ロールシャッハはディスクの外で何時間も活動し続けることが可能である。そんな彼は東京の街を一人で散策していることが多いが、学校の授業が終わる頃には決まって校門の前に現れるようになった。
だが、奇妙なマスク男が門のド真ん中で棒立ちしていれば誰だって避けて通る。危険視する。後ろ指を指す。終いには変なあだ名を付ける。
こんなことでは、何か良からぬ目的を持った人物として警備員に目を付けられてしまう。よって、今ではパートナーとの待ち合わせ場所は校内のここ。ロールシャッハが警備員の襟首を掴む前にトニー・スタークが話をつけておいてくれて本当に助かった。
誰から頼まれた訳でもなく律儀に送り迎えし続けてくれるロールシャッハに、夢主はパロディコミックに登場する彼以上に好感を抱いていた(もっとも、ロールシャッハは夢主の身に何かあれば自分も困るからそうしているだけだが)。
この時間はいつも彼のことを考えて時間を潰す。恋人との待ち合わせだと錯覚しニヤケるくらいは、色恋事を嫌う彼も許してくれるだろう。
もうそろそろ来る筈だ。第一声は“待ったか?”だろうか。