番外編7:都合の良い壁
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ディスクを携えた子供6人と大人1人は、商店街のとある建物の前で足を止めた。
「どこだここは」
最後尾のロールシャッハが機嫌の悪そうな口調で尋ねる。普段、彼の問いにはパートナーの夢主、もしくは彼をちっとも怖がらないアキラが答えることが多い。
「知らないの?ロールシャッハ。カラオケボックスだよ、カラオケ!」
「ほう、これがあの…」
キャプテン・アメリカは目の前の細長いビルを物珍しそうに見上げた。
「ハルク、知ってる」
彼とは対に、エドの頭の上であぐらをかいているハルクが少しうつむく。
「ハルクはカラオケ来たことあるの?」
「ああ。カラオケのビル、ぶっ壊したことある」
勿論、今日は建造物を壊しに来た訳でも、壊してしまうようなことをしに来た訳でもない。
「こういうのもたまには良いわね」
ワスプのつぶやきにジェシカがすぐさま反応する。
「でしょでしょ!?夢主が行こうって言ってくれたのよねーっ」
「そうか」
ヒーローの中で唯一実体化しているロールシャッハは提案者をひと睨みした後、きびすを返した。
「勝手にやってろ。俺は帰る」
「あっ…!」
彼のパートナーは咄嗟にコートの袖の端っこを掴んで引き留めた。
「あの…」
「……」
「秘密にしててごめんなさい。でも……ちょっとだけでも、入りませんか…?」
「……」
夢主の懇願のまなざしに割と簡単に折れ、ロールシャッハはため息をつくように短くうなった。
「…ちょっとだけだぞ」
「ありがとうございます!」
黙って見守っていれば良いものを、いたずらっ子なヒーローは自分の顎を撫でながら、わざと全員に聞こえるようにつぶやいた。
「今のやりとり、オトナのアミューズメントパーク前で一度やらせてみたいな」
「アイアンマン。ロールシャッハが本当に帰ってしまうぞ」
ソーの言う通り、ロールシャッハは腕を押さえ踏ん張る夢主を引きずってでも帰ろうと大股を開いている。
「どこだここは」
最後尾のロールシャッハが機嫌の悪そうな口調で尋ねる。普段、彼の問いにはパートナーの夢主、もしくは彼をちっとも怖がらないアキラが答えることが多い。
「知らないの?ロールシャッハ。カラオケボックスだよ、カラオケ!」
「ほう、これがあの…」
キャプテン・アメリカは目の前の細長いビルを物珍しそうに見上げた。
「ハルク、知ってる」
彼とは対に、エドの頭の上であぐらをかいているハルクが少しうつむく。
「ハルクはカラオケ来たことあるの?」
「ああ。カラオケのビル、ぶっ壊したことある」
勿論、今日は建造物を壊しに来た訳でも、壊してしまうようなことをしに来た訳でもない。
「こういうのもたまには良いわね」
ワスプのつぶやきにジェシカがすぐさま反応する。
「でしょでしょ!?夢主が行こうって言ってくれたのよねーっ」
「そうか」
ヒーローの中で唯一実体化しているロールシャッハは提案者をひと睨みした後、きびすを返した。
「勝手にやってろ。俺は帰る」
「あっ…!」
彼のパートナーは咄嗟にコートの袖の端っこを掴んで引き留めた。
「あの…」
「……」
「秘密にしててごめんなさい。でも……ちょっとだけでも、入りませんか…?」
「……」
夢主の懇願のまなざしに割と簡単に折れ、ロールシャッハはため息をつくように短くうなった。
「…ちょっとだけだぞ」
「ありがとうございます!」
黙って見守っていれば良いものを、いたずらっ子なヒーローは自分の顎を撫でながら、わざと全員に聞こえるようにつぶやいた。
「今のやりとり、オトナのアミューズメントパーク前で一度やらせてみたいな」
「アイアンマン。ロールシャッハが本当に帰ってしまうぞ」
ソーの言う通り、ロールシャッハは腕を押さえ踏ん張る夢主を引きずってでも帰ろうと大股を開いている。