第五部:都合の良い男
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ジュウベエと別れてからデッキに着くまで邪魔者は現れなかったため、ヒーローの背に沿って船内を走り抜けるだけだった。
「……」
前回と同じく、またあそこで悪者に待ち伏せられているのではないかと不安を拭い去れない一方で、先程から絶え間なく聞こえてくる爆発音も気がかりだ。目的地に近付くに連れ、騒音やそれによる振動が大きくなっていく。
一体この船で何が起きているのか?そっちに走っていって大丈夫なのか?暴れているのは敵なのか?味方なのか?ナイトオウルなのか?
「……」
電気を流されたり狭い部屋に閉じ込められたりしていた夢主はただついて行くだけでも精一杯だ。走りながら余計な質問をする余裕は無い。
そうでなくとも、もう無駄口は叩かないと決めている。ロールシャッハの身体が心配でたまらないが、貴方の怪我や体内の毒が気になると伝えたら「次言ったら海へ突き落とすぞ」と、はね除けられてしまった。心配不要だと言いたいらしい。
実際、彼は傷一つ無いかの如くピンピンしているように見える。息切れしている夢主の膝の方が先に抜け落ちてしまいそうだ。
だが休憩などしていられない。もう間もなくゴールが見える。今度こそ脱出できる筈。そんな期待を胸に、夢主は先導するヒーローに続いて荒れた甲板へ踏み込んだ。
「……」
前回と同じく、またあそこで悪者に待ち伏せられているのではないかと不安を拭い去れない一方で、先程から絶え間なく聞こえてくる爆発音も気がかりだ。目的地に近付くに連れ、騒音やそれによる振動が大きくなっていく。
一体この船で何が起きているのか?そっちに走っていって大丈夫なのか?暴れているのは敵なのか?味方なのか?ナイトオウルなのか?
「……」
電気を流されたり狭い部屋に閉じ込められたりしていた夢主はただついて行くだけでも精一杯だ。走りながら余計な質問をする余裕は無い。
そうでなくとも、もう無駄口は叩かないと決めている。ロールシャッハの身体が心配でたまらないが、貴方の怪我や体内の毒が気になると伝えたら「次言ったら海へ突き落とすぞ」と、はね除けられてしまった。心配不要だと言いたいらしい。
実際、彼は傷一つ無いかの如くピンピンしているように見える。息切れしている夢主の膝の方が先に抜け落ちてしまいそうだ。
だが休憩などしていられない。もう間もなくゴールが見える。今度こそ脱出できる筈。そんな期待を胸に、夢主は先導するヒーローに続いて荒れた甲板へ踏み込んだ。