第五部:都合の良い男
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「一つ、ディスク研究者としてかねがね気になっていたことがある。参考になる前例が全く見つからなくてな。今は、まだ」
何故か最後の言葉を強調し、一呼吸おいてから彼は信じられない言葉を口にした。
「ヒーローが死ねば、そいつが入っていたディスクはどういった反応を示すのか」
「!?」
夢主の目がこれ以上なく見開かれる。
「クク…ククク……ハーッハハハッ!そうだろう!?興味深いだろう?第一号よ!」
その反応を待ってましたと言わんばかりに象鼻男は笑い出す。そして顎に手を当て1人で勝手に語り始めた。
「強制的にディスク内へ戻され、何事も無かったかのように生き返るのか…それとも死んだまま体を回収されるだけなのか…はたまた、何の反応も示さないのか……何しろスペシャル・バイオコードだからな、ディスク所有者の身にも異変が表れるかもしれん。その場合はあくまで例外として記録を残しておくとしよう」
傷だらけのヒーローの真横に回り、必死な彼の顔を覗き込むようにして男は屈んだ。
「さあ、貴様も私の実験の第一号になるのだ。ロールシャッハ」
「フンッ……他を、当たることだなっ…!」
「クク、減らず口を…」
ロールシャッハの周囲をうろつきながら白衣男のスピーチはまだまだ続く。
相変わらずヒーローとヴィランとが攻撃し合う音が聞こえてくる。ロールシャッハの背後の空は、昼間にも関わらず黒く染まり稲妻が絶えず走っている。ぶら下がる夢主からは船上の様子は全くうかがえないが、助っ人はもれなく全員手が放せないのだろう。
よって、この場は自力で切り抜けるしかない。いつまでも絶望していられない。
「ああ全く、自分の才能が怖いよ。ちなみに、何故我々がロールシャッハのディスクを回収しに来たと思う?」
「こいつにしつこく言われたからだろ?」
ロゼッタを指さしながら黄色いマスクのジョエルが何の気なしに答えた。
「違う。理由を聞いているのではない。何のお陰でロールシャッハの入っているディスクを特定し探し出すことができたのか、という質問だ」
「…何でだっけ?」
「これも私の発明、ディスク特定装置があったからこそ可能となったのだ!」
「楯突くであろうスーパーヒーローや、大いに戦力になり得るヴィランを優先的に回収するため、ですよね」
「そうだ。ワープで飛び回る前にすべき事は山程ある」
顔全面をマスクで覆うマニーノの言葉にティムはやや満足した。
何故か最後の言葉を強調し、一呼吸おいてから彼は信じられない言葉を口にした。
「ヒーローが死ねば、そいつが入っていたディスクはどういった反応を示すのか」
「!?」
夢主の目がこれ以上なく見開かれる。
「クク…ククク……ハーッハハハッ!そうだろう!?興味深いだろう?第一号よ!」
その反応を待ってましたと言わんばかりに象鼻男は笑い出す。そして顎に手を当て1人で勝手に語り始めた。
「強制的にディスク内へ戻され、何事も無かったかのように生き返るのか…それとも死んだまま体を回収されるだけなのか…はたまた、何の反応も示さないのか……何しろスペシャル・バイオコードだからな、ディスク所有者の身にも異変が表れるかもしれん。その場合はあくまで例外として記録を残しておくとしよう」
傷だらけのヒーローの真横に回り、必死な彼の顔を覗き込むようにして男は屈んだ。
「さあ、貴様も私の実験の第一号になるのだ。ロールシャッハ」
「フンッ……他を、当たることだなっ…!」
「クク、減らず口を…」
ロールシャッハの周囲をうろつきながら白衣男のスピーチはまだまだ続く。
相変わらずヒーローとヴィランとが攻撃し合う音が聞こえてくる。ロールシャッハの背後の空は、昼間にも関わらず黒く染まり稲妻が絶えず走っている。ぶら下がる夢主からは船上の様子は全くうかがえないが、助っ人はもれなく全員手が放せないのだろう。
よって、この場は自力で切り抜けるしかない。いつまでも絶望していられない。
「ああ全く、自分の才能が怖いよ。ちなみに、何故我々がロールシャッハのディスクを回収しに来たと思う?」
「こいつにしつこく言われたからだろ?」
ロゼッタを指さしながら黄色いマスクのジョエルが何の気なしに答えた。
「違う。理由を聞いているのではない。何のお陰でロールシャッハの入っているディスクを特定し探し出すことができたのか、という質問だ」
「…何でだっけ?」
「これも私の発明、ディスク特定装置があったからこそ可能となったのだ!」
「楯突くであろうスーパーヒーローや、大いに戦力になり得るヴィランを優先的に回収するため、ですよね」
「そうだ。ワープで飛び回る前にすべき事は山程ある」
顔全面をマスクで覆うマニーノの言葉にティムはやや満足した。