第五部:都合の良い男
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「シュルルル。ロールシャッハめ、あんな所にガキと隠れていやがるぜ」
「ギョギョギョ。血の匂いでバレバレだギョ」
脱走者がもたついている間に、キング・コブラとタイガーシャークがついに見つけてしまった。
「敵味方双方が対立している隙を見てガラ空きの獲物を捕らえる。正にギョ夫」
「ワスプスティング!」
「シャーッ!?」
「ギョわっ!?」
勿論、彼等に手を出すことはヒーローが許さない。2人のアニマル属性ヴィランはワスプの攻撃でまたも足止めを食らった。
「そうだギョ、ここは海の上。誰か海底に引きずり込んでやるギョ!奴等をギョー天」
「させるもんですか!」
「ギョギョーッ!!」
ワスプスティングがタイガーシャークの急所に命中した。
「あら痛そうっキャ!?」
「捕まえたぞ、シュルルル」
キング・コブラは小さい体のワスプを蛇の尾で包み込んだ。
「蜂の扱いも女性の扱いもなってないわね!」
「イッテェ!」
すぐさま攻撃を放ったワスプは緩んだ尾をすり抜け、また空へ舞い上がっていく。
「うぉのれ、ちょこまかと~!モードックミサイル!」
「そりゃあお互い様だろ!ショルダーミサイル!」
一方で、タイガーシャークはモードック対アイアンマンの流れ弾に巻き込まれた。
「ギョーッ!?」
あっという間に満身創痍となったタイガーシャーク。戦闘不能と見なされたのか、最早彼を目掛けた攻撃は降ってこなくなった。
「もうっ!アンタは戻ってなさい!ディー・セキュア!」
「お、俺はまだやれるギョ!」
様子を見ていた仮面の女は役に立たないヴィランを黄色い装置に封印する。
「いくら海のド真ん中だからって、バカで戦えないんだったら意味無いのよ!……くっ」
彼女はそのディスクに怒鳴りつけるが、急に眉をひそませて膝をついた。
「こっちの身にもなりなさいよ…!」
「…?」
弱っているロゼッタをトニー・スタークは見逃さなかった。忙しなく飛び回っていたアイアンマンは動きを止める。
「俺のミサイルは余所見してても避けられるってかぁ~?なら、これを食らいやがれー!」
その隙にモードックが強力なビームを放った。
「ぐあぁぁーっ!」
「アイアンマン!」
安全な場所から様子を見ているアキラがモニターに貼り付く。その隣でペッパーがアイアンマンに代わり指示を出した。
「もう待ってられないわね。ヒカルくん!」
「ペッパーさん、俺も行く!」
「何を言っているの。貴方が今あそこに行ったところで巻き込まれるだけよ」
「でも、トニーがピンチなんだ!」
興奮するアキラを兄がなだめようとした。
「落ち着いてアキラ、今からソーをディー・スマッシュするから」
「そいつの言う通りだ。ガキがそう迂闊に手を出すものではない」
突然、聞き覚えのある声がアキラ達待機組全員に届いた。
「この声は…!」
ジェット機正面にどす黒い渦が出現し、薄ら笑いを浮かべた邪神がその姿を現す。
「ロキ!」
「我々の邪魔はさせんぞ、兄上!」
辺りはたちまち分厚い雲で覆い尽くされ、昼間にも関わらず空は暗闇に包まれた。
船上の悪党もこの異変に気が付く。
「何だ!?急に空が…」
「おい上を見ろ、ロキだ!」
「やっと来たか」
「ったく、遅いのよ!……何で降りてこないの?」
肝心のスーパーヴィランは助けに来ず、なぜか遥か上空で浮いたままだ。
「ヒカル、ディー・スマッシュだ」
「でも…」
空を飛べるソーにロキの相手をさせてしまえば、スターク・ジェットにロールシャッハと子供を連れてくる者が1人居なくなってしまう。
「私の他に、誰が奴を止められる?」
しかし、今神に対抗できるのは神だけ。
「足止めするだけだ、すぐ戻る」
「ソー…」
「きっと大丈夫よ。ソーも、ロールシャッハも」
「そうだよ!だってまだナイトむぐぐ」
ジェシカはエドの口を素早く塞いだ。
「…わかった!」
ソーはヒカルの手によって実体化され、因縁の相手の前へ立ちはだかった。
「今の目的はロキ、貴様を倒すことではない」
「時間稼ぎということか。後ろに居るガキ共を守りつつ、この私と戦う。そんな器用なマネが、果たして兄上に出来るかなぁ!?」
ロキは声高らかに杖を振り上げた。
「ギョギョギョ。血の匂いでバレバレだギョ」
脱走者がもたついている間に、キング・コブラとタイガーシャークがついに見つけてしまった。
「敵味方双方が対立している隙を見てガラ空きの獲物を捕らえる。正にギョ夫」
「ワスプスティング!」
「シャーッ!?」
「ギョわっ!?」
勿論、彼等に手を出すことはヒーローが許さない。2人のアニマル属性ヴィランはワスプの攻撃でまたも足止めを食らった。
「そうだギョ、ここは海の上。誰か海底に引きずり込んでやるギョ!奴等をギョー天」
「させるもんですか!」
「ギョギョーッ!!」
ワスプスティングがタイガーシャークの急所に命中した。
「あら痛そうっキャ!?」
「捕まえたぞ、シュルルル」
キング・コブラは小さい体のワスプを蛇の尾で包み込んだ。
「蜂の扱いも女性の扱いもなってないわね!」
「イッテェ!」
すぐさま攻撃を放ったワスプは緩んだ尾をすり抜け、また空へ舞い上がっていく。
「うぉのれ、ちょこまかと~!モードックミサイル!」
「そりゃあお互い様だろ!ショルダーミサイル!」
一方で、タイガーシャークはモードック対アイアンマンの流れ弾に巻き込まれた。
「ギョーッ!?」
あっという間に満身創痍となったタイガーシャーク。戦闘不能と見なされたのか、最早彼を目掛けた攻撃は降ってこなくなった。
「もうっ!アンタは戻ってなさい!ディー・セキュア!」
「お、俺はまだやれるギョ!」
様子を見ていた仮面の女は役に立たないヴィランを黄色い装置に封印する。
「いくら海のド真ん中だからって、バカで戦えないんだったら意味無いのよ!……くっ」
彼女はそのディスクに怒鳴りつけるが、急に眉をひそませて膝をついた。
「こっちの身にもなりなさいよ…!」
「…?」
弱っているロゼッタをトニー・スタークは見逃さなかった。忙しなく飛び回っていたアイアンマンは動きを止める。
「俺のミサイルは余所見してても避けられるってかぁ~?なら、これを食らいやがれー!」
その隙にモードックが強力なビームを放った。
「ぐあぁぁーっ!」
「アイアンマン!」
安全な場所から様子を見ているアキラがモニターに貼り付く。その隣でペッパーがアイアンマンに代わり指示を出した。
「もう待ってられないわね。ヒカルくん!」
「ペッパーさん、俺も行く!」
「何を言っているの。貴方が今あそこに行ったところで巻き込まれるだけよ」
「でも、トニーがピンチなんだ!」
興奮するアキラを兄がなだめようとした。
「落ち着いてアキラ、今からソーをディー・スマッシュするから」
「そいつの言う通りだ。ガキがそう迂闊に手を出すものではない」
突然、聞き覚えのある声がアキラ達待機組全員に届いた。
「この声は…!」
ジェット機正面にどす黒い渦が出現し、薄ら笑いを浮かべた邪神がその姿を現す。
「ロキ!」
「我々の邪魔はさせんぞ、兄上!」
辺りはたちまち分厚い雲で覆い尽くされ、昼間にも関わらず空は暗闇に包まれた。
船上の悪党もこの異変に気が付く。
「何だ!?急に空が…」
「おい上を見ろ、ロキだ!」
「やっと来たか」
「ったく、遅いのよ!……何で降りてこないの?」
肝心のスーパーヴィランは助けに来ず、なぜか遥か上空で浮いたままだ。
「ヒカル、ディー・スマッシュだ」
「でも…」
空を飛べるソーにロキの相手をさせてしまえば、スターク・ジェットにロールシャッハと子供を連れてくる者が1人居なくなってしまう。
「私の他に、誰が奴を止められる?」
しかし、今神に対抗できるのは神だけ。
「足止めするだけだ、すぐ戻る」
「ソー…」
「きっと大丈夫よ。ソーも、ロールシャッハも」
「そうだよ!だってまだナイトむぐぐ」
ジェシカはエドの口を素早く塞いだ。
「…わかった!」
ソーはヒカルの手によって実体化され、因縁の相手の前へ立ちはだかった。
「今の目的はロキ、貴様を倒すことではない」
「時間稼ぎということか。後ろに居るガキ共を守りつつ、この私と戦う。そんな器用なマネが、果たして兄上に出来るかなぁ!?」
ロキは声高らかに杖を振り上げた。