番外編??+4:都合の良い傍焼
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学業と両立しながら、悪党から狙われている女の子を人知れず守り、たまに手紙を届け、そして得体の知れないイライラが募っていく日々を過ごす。
そんなある日、遂にヴィランが直接夢主を狙って襲撃してきた。
青空の下、中庭で逃げ惑う学生達には目もくれず、屈強な4人組のヴィランはしたり顔で夢主を取り囲んでいた。
「大人しくしてろよお嬢ちゃん、俺達に学校を壊されたくなかったらな!」
「嫌っ…あ、ノバくん!」
「何!?」
ここで正義の味方参上!空中から不届き者に向けて何発もブラストを撃ち、速攻で追い払う。流石俺。
あ、夢主が尻餅突いてる。当たってた?いやかすっただけかすっただけ。
「って……やべっ、まーた逃がしちゃった」
次からはヴィランを捕まえて彼等の雇い主、もとい夢主を付け狙う真犯人の名を吐かせるようにって、ニック・フューリーに言われてたんだった。まあ過ぎたことは仕方ない、次捕まえりゃ良いさ。
腰を抜かしたままの夢主の前に降り立ち、ノバは何の気無しに手を差し伸べる。
「大丈夫か?おわっ」
すると被害者は突進とも言える勢いでヒーローの胸に飛び込んできた。
「あーっと…」
「……」
黙ったままとか。ありがとうなり迷惑かけてごめんなり、何かしらあっても良いんじゃないの?あの大好きなヒーローの前じゃ、そういうのしっかり言えてたじゃん。
だけど、本人はそれどころじゃないんだってすぐ気付いた。俺の肩甲骨の下辺りをぎゅっと掴んできてる両手が微かに震えてるから。
「……っん、うぅ…」
声を止めて、息を殺して、泣き出しそうになるのを我慢してんのか。
そうか。そうだよな。今は昔と違って、もうワンタッチで助けてくれるパートナーは居ない。下手したらあの後殺されてたかもしれない。心細いに決まってる。
だから……普段は無類のロールシャッハ好きだけど、いざとなったら頼れるヒーローはノバしか居ないのか。
心の中じゃアイツが一番な癖して、実際必要な男は俺。
「…ヘヘ」
すかした笑い声が自然と出てしまっていた。
「?」
不思議そうに顔を上げてくる。夢主からしたら笑えるポイントなんて全然無いもんな。
「くすぐったいだけ。いい加減放してくれない?」
「あっ!…ごめん」
同世代の男子に馴れ馴れしくしていたことに気付いた彼女は、少し肩を揺らしてすぐさま離れた。赤くなってら。
流石に今は、俺のこと考えてるだろ。
「えと……助けてくれて、ありがとう…」
「……」
なんか……イイな、コレ。
そんなある日、遂にヴィランが直接夢主を狙って襲撃してきた。
青空の下、中庭で逃げ惑う学生達には目もくれず、屈強な4人組のヴィランはしたり顔で夢主を取り囲んでいた。
「大人しくしてろよお嬢ちゃん、俺達に学校を壊されたくなかったらな!」
「嫌っ…あ、ノバくん!」
「何!?」
ここで正義の味方参上!空中から不届き者に向けて何発もブラストを撃ち、速攻で追い払う。流石俺。
あ、夢主が尻餅突いてる。当たってた?いやかすっただけかすっただけ。
「って……やべっ、まーた逃がしちゃった」
次からはヴィランを捕まえて彼等の雇い主、もとい夢主を付け狙う真犯人の名を吐かせるようにって、ニック・フューリーに言われてたんだった。まあ過ぎたことは仕方ない、次捕まえりゃ良いさ。
腰を抜かしたままの夢主の前に降り立ち、ノバは何の気無しに手を差し伸べる。
「大丈夫か?おわっ」
すると被害者は突進とも言える勢いでヒーローの胸に飛び込んできた。
「あーっと…」
「……」
黙ったままとか。ありがとうなり迷惑かけてごめんなり、何かしらあっても良いんじゃないの?あの大好きなヒーローの前じゃ、そういうのしっかり言えてたじゃん。
だけど、本人はそれどころじゃないんだってすぐ気付いた。俺の肩甲骨の下辺りをぎゅっと掴んできてる両手が微かに震えてるから。
「……っん、うぅ…」
声を止めて、息を殺して、泣き出しそうになるのを我慢してんのか。
そうか。そうだよな。今は昔と違って、もうワンタッチで助けてくれるパートナーは居ない。下手したらあの後殺されてたかもしれない。心細いに決まってる。
だから……普段は無類のロールシャッハ好きだけど、いざとなったら頼れるヒーローはノバしか居ないのか。
心の中じゃアイツが一番な癖して、実際必要な男は俺。
「…ヘヘ」
すかした笑い声が自然と出てしまっていた。
「?」
不思議そうに顔を上げてくる。夢主からしたら笑えるポイントなんて全然無いもんな。
「くすぐったいだけ。いい加減放してくれない?」
「あっ!…ごめん」
同世代の男子に馴れ馴れしくしていたことに気付いた彼女は、少し肩を揺らしてすぐさま離れた。赤くなってら。
流石に今は、俺のこと考えてるだろ。
「えと……助けてくれて、ありがとう…」
「……」
なんか……イイな、コレ。