番外編??+4:都合の良い傍焼
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講義の合間、中庭の隅にある木の影で2人の学生が秘密の待ち合わせをしていた。
「はーい、いつもの」
「ありがとう!」
封筒を閉じているシールは、まるでそれが未開封かのように綺麗に貼り直されている。
夢主は笑顔で受け取ったその中身を取り出す前に、背を向けそそくさと行ってしまう相手を引き留めた。
「あの、ノバくん」
先程の礼よりも少しトーンが低い。
やば。開けたのバレた?
青年は背を向けたまま固まる。
「わざわざここで待ち合わせしなくても、教室で渡してくれれば…」
何だそんなことか。
バレない程度に肩の力を抜いた。ため息には、安堵と共にほんの少しの苛立ちを込める。
「無理。俺と夢主が手紙交換してるみたいじゃん。あと、今の俺はサム」
「……ごめん」
口では謝っているが腑に落ちない様子。当たり前だ。ノバとサム、どちらの呼び方でも良いと言ったのは彼自身なのだ。
理不尽な態度とわかっていながらも、彼女にキツく当たってしまった。
「はーい、いつもの」
「ありがとう!」
封筒を閉じているシールは、まるでそれが未開封かのように綺麗に貼り直されている。
夢主は笑顔で受け取ったその中身を取り出す前に、背を向けそそくさと行ってしまう相手を引き留めた。
「あの、ノバくん」
先程の礼よりも少しトーンが低い。
やば。開けたのバレた?
青年は背を向けたまま固まる。
「わざわざここで待ち合わせしなくても、教室で渡してくれれば…」
何だそんなことか。
バレない程度に肩の力を抜いた。ため息には、安堵と共にほんの少しの苛立ちを込める。
「無理。俺と夢主が手紙交換してるみたいじゃん。あと、今の俺はサム」
「……ごめん」
口では謝っているが腑に落ちない様子。当たり前だ。ノバとサム、どちらの呼び方でも良いと言ったのは彼自身なのだ。
理不尽な態度とわかっていながらも、彼女にキツく当たってしまった。