第四部:都合の良い男
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今度の沈黙は一瞬で破られた。
「勿論だ!俺は二人を信じるよ。その子を助けに行こうぜ!」
アキラの元気な声にロールシャッハの頭が少しだけ振り向く。
「そうだね、アキラ。僕も協力します」
兄のヒカルも穏やかに賛成した。彼だけでなく、ヒーロー達の表情も和らいでいく。
「ロールシャッハはダークヒーローで口は悪いけど、正義心の強いヒーローなんだよ。僕も信じるよ!」
「真実を述べているだけだ」
「ご、ごめんなさい…」
「ジェシカは?」
聞く必要なんか無いわよね、とでも言う態度でワスプが尋ねる。
「私も協力するわ。鼻はともかく、人を見る目はあるもの!」
4人賛成、となると。全員の目が残りの一人に集まる。
「…仕方無ぇな」
クリスはドアの方までわざと聞こえる声量で呟いた。
ロールシャッハはポケットから両手を出し、体を全員の方へしっかり向き直す。
「……あり」
「みんな…ありがとう、本当にありがとう…!」
感極まったナイトオウルがロールシャッハの分の礼も言ってしまった。
「……フム」
「よしっ!そうと決まれば、まずは情報収集だ!」
「そんな呑気なことはしていられない」
「待てってロールシャッハ。こういうのは始めが肝心なんだ。効率的に捜索していけば、結果早くその子を救い出せるってもんだ。それに、このままダークヒーローさんを放っておいたら、闇雲に海を泳ぎ回りだしそうだしな」
「ム」
「それに、貴方達からまだ聞き出せていないこともあるかもしれないからね。情報を整理していきましょう」
私の出番かしら、とペッパーが一歩前に出た。
「そもそもロールシャッハ、お前の説明が下手っぴなせいで話がややこしくなったんだぞ!」
「も、申し訳無かった。我々がちゃんと準備しておけば…」
「……済まない」
依然そっぽを向いてソファに体を預けているクリスに、ジェシカが半笑いでちょっかいを出す。
「クリス、ファイト属性のディスクを扱える子が増えるからって焦ってるんじゃないの~?」
「そんなんじゃねぇよ。説明が足りねぇから、まだ信用しきれてねぇだけだ」
二人の会話に反応したロールシャッハが顔だけ向けて話に絡んできた。
「焦る心配は無いかもしれん」
「…どういうことだよ?」
「今でも、貴様にはディー・スマッシュされない気がする」
「……はぁ?」
皆、目をぱちぱちさせる。
「な、何だよそれ…」
アイアンマンとアキラが同じタイミングで吹き出した。
「あっはははは!」
「嫌われたなぁ~クリス」
「散々楯突いてたから当然ね」
「ケッ」
冗談混じりの会話に不慣れなロールシャッハは、珍しく自分からフォローを入れる。
「そういうつもりで言ったのではない。お前に根性があることは確かだ。あの娘と良い勝負だな」
「え?女の子!?」
「ム?」
「捕まってる子供って女の子なの!?」
ワスプを肩に乗せたジェシカが臭いを気にせず身を乗り出してきた。
「言う必要はあったか?」
「大アリよ!上手くいけば女の子の仲間が増えるんでしょ?いくら粒揃いでも、女が3人だけじゃむさ苦しいと思っていたのよねぇ~」
少女の脳天気さに、マスクの内側で眉間に皺が寄る。
「……心配だ」
「ええそうね。可哀想に、今も怯えているに違いないわ。一刻も早く助け出してあげましょう!」
「いたいけな女の子に酷いことしてたら、タダじゃおかないわよあいつ等!」
「ワスプ!みんな!気合い入れていくわよー!」
「おー!!」
ことが上手く進んで嬉しそうなナイトオウルは、この場の雰囲気に置いてかれている相棒の肩に手を乗せる。
「やったな、ロールシャッハ!」
「……」
「勿論だ!俺は二人を信じるよ。その子を助けに行こうぜ!」
アキラの元気な声にロールシャッハの頭が少しだけ振り向く。
「そうだね、アキラ。僕も協力します」
兄のヒカルも穏やかに賛成した。彼だけでなく、ヒーロー達の表情も和らいでいく。
「ロールシャッハはダークヒーローで口は悪いけど、正義心の強いヒーローなんだよ。僕も信じるよ!」
「真実を述べているだけだ」
「ご、ごめんなさい…」
「ジェシカは?」
聞く必要なんか無いわよね、とでも言う態度でワスプが尋ねる。
「私も協力するわ。鼻はともかく、人を見る目はあるもの!」
4人賛成、となると。全員の目が残りの一人に集まる。
「…仕方無ぇな」
クリスはドアの方までわざと聞こえる声量で呟いた。
ロールシャッハはポケットから両手を出し、体を全員の方へしっかり向き直す。
「……あり」
「みんな…ありがとう、本当にありがとう…!」
感極まったナイトオウルがロールシャッハの分の礼も言ってしまった。
「……フム」
「よしっ!そうと決まれば、まずは情報収集だ!」
「そんな呑気なことはしていられない」
「待てってロールシャッハ。こういうのは始めが肝心なんだ。効率的に捜索していけば、結果早くその子を救い出せるってもんだ。それに、このままダークヒーローさんを放っておいたら、闇雲に海を泳ぎ回りだしそうだしな」
「ム」
「それに、貴方達からまだ聞き出せていないこともあるかもしれないからね。情報を整理していきましょう」
私の出番かしら、とペッパーが一歩前に出た。
「そもそもロールシャッハ、お前の説明が下手っぴなせいで話がややこしくなったんだぞ!」
「も、申し訳無かった。我々がちゃんと準備しておけば…」
「……済まない」
依然そっぽを向いてソファに体を預けているクリスに、ジェシカが半笑いでちょっかいを出す。
「クリス、ファイト属性のディスクを扱える子が増えるからって焦ってるんじゃないの~?」
「そんなんじゃねぇよ。説明が足りねぇから、まだ信用しきれてねぇだけだ」
二人の会話に反応したロールシャッハが顔だけ向けて話に絡んできた。
「焦る心配は無いかもしれん」
「…どういうことだよ?」
「今でも、貴様にはディー・スマッシュされない気がする」
「……はぁ?」
皆、目をぱちぱちさせる。
「な、何だよそれ…」
アイアンマンとアキラが同じタイミングで吹き出した。
「あっはははは!」
「嫌われたなぁ~クリス」
「散々楯突いてたから当然ね」
「ケッ」
冗談混じりの会話に不慣れなロールシャッハは、珍しく自分からフォローを入れる。
「そういうつもりで言ったのではない。お前に根性があることは確かだ。あの娘と良い勝負だな」
「え?女の子!?」
「ム?」
「捕まってる子供って女の子なの!?」
ワスプを肩に乗せたジェシカが臭いを気にせず身を乗り出してきた。
「言う必要はあったか?」
「大アリよ!上手くいけば女の子の仲間が増えるんでしょ?いくら粒揃いでも、女が3人だけじゃむさ苦しいと思っていたのよねぇ~」
少女の脳天気さに、マスクの内側で眉間に皺が寄る。
「……心配だ」
「ええそうね。可哀想に、今も怯えているに違いないわ。一刻も早く助け出してあげましょう!」
「いたいけな女の子に酷いことしてたら、タダじゃおかないわよあいつ等!」
「ワスプ!みんな!気合い入れていくわよー!」
「おー!!」
ことが上手く進んで嬉しそうなナイトオウルは、この場の雰囲気に置いてかれている相棒の肩に手を乗せる。
「やったな、ロールシャッハ!」
「……」