番外編??+2:都合の悪い時機
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そんな彼に構わず、両手を後ろに組んだ長官は話を進める。
「もう1つの理由だが……夢主はここ1ヶ月で数回、身柄を狙われているとノバから報告が挙がっている」
「何だと!?」
「“危機が迫っている”とは、そういうことだったのか」
ソーはキャプテン・アメリカに比べて冷静に呟きながらも、胸の内を支配する嫌な予感を拭えないでいた。
ワスプや一番後ろで聞いていたハルクの表情も険しくなる。
「でも夢主はバイオコードを持っていないわよ。どうして狙われなきゃならないの?」
「犯人は誰だ?ぶっ潰しに行く」
「残念だが、その犯人の手掛かりはまだ掴めていない」
「但し!俺は、ロキと手を組んでいた例の5人組が怪しいと睨んでいる!」
フューリーの更に一歩前に出て自称リーダーが言い切った。
「デッドプールの他にも何人か差し向けられていて、そいつ等は皆、誰かに雇われていたヴィラン。だろ?」
「そのヴィランを1人でもノバが確保していたなら、ヘリキャリアを日本に飛ばす必要は無かった。これは私の采配ミスでもある」
夢主の護衛に当たっていたのは、十二分に戦闘能力のあるノバだ。が、彼はヒーローとしての経験がまだまだ浅く詰めも甘かった。
「ま、まあ、そう言うなフューリー。あいつもあいつなりに頑張ってたさ」
「とにかく。夢主においては当分、我々S.H.I.E.L.D.の保護監視下に置くことが決定した」
「検査ついでにS.H.I.E.L.D.が守ってくれるってことね」
「長官。これを」
部下の側で指揮を執っているマリアが長官とアベンジャーズの会話に割って入った。
彼女が注目するモニター画面と同じものが管制室前方の窓を覆い隠す程に拡大される。そこに映し出されたのは、大人しく閉じ篭もっていた筈の女の子が人気の無い通路をうろついている様子だっだ。
「あれは夢主ではないか。部屋に居たのではなかったのか?」
「それはこちらのセリフだ。全く…」
ニック・フューリーは身勝手な行動をする子供にため息を吐き眉間を摘んだ。
オペレーターの手元にある別のモニターには、既にもぬけの殻となった個室の前でたむろするアキラとノバが映っている。謝りに行かせたが、すれ違いになってしまったようだ。
アイアンマンは映像越しに夢主の足取りを追う。
「この方向は……ヴィラン収容エリアだな。どうする?ホークアイに追い返させるか?」
「彼は捕虜の監視中よ。私が行ってくるわ」
彼の適当な提案を打ち消すようにして黒ずくめの女性が名乗りを上げた。
「もう1つの理由だが……夢主はここ1ヶ月で数回、身柄を狙われているとノバから報告が挙がっている」
「何だと!?」
「“危機が迫っている”とは、そういうことだったのか」
ソーはキャプテン・アメリカに比べて冷静に呟きながらも、胸の内を支配する嫌な予感を拭えないでいた。
ワスプや一番後ろで聞いていたハルクの表情も険しくなる。
「でも夢主はバイオコードを持っていないわよ。どうして狙われなきゃならないの?」
「犯人は誰だ?ぶっ潰しに行く」
「残念だが、その犯人の手掛かりはまだ掴めていない」
「但し!俺は、ロキと手を組んでいた例の5人組が怪しいと睨んでいる!」
フューリーの更に一歩前に出て自称リーダーが言い切った。
「デッドプールの他にも何人か差し向けられていて、そいつ等は皆、誰かに雇われていたヴィラン。だろ?」
「そのヴィランを1人でもノバが確保していたなら、ヘリキャリアを日本に飛ばす必要は無かった。これは私の采配ミスでもある」
夢主の護衛に当たっていたのは、十二分に戦闘能力のあるノバだ。が、彼はヒーローとしての経験がまだまだ浅く詰めも甘かった。
「ま、まあ、そう言うなフューリー。あいつもあいつなりに頑張ってたさ」
「とにかく。夢主においては当分、我々S.H.I.E.L.D.の保護監視下に置くことが決定した」
「検査ついでにS.H.I.E.L.D.が守ってくれるってことね」
「長官。これを」
部下の側で指揮を執っているマリアが長官とアベンジャーズの会話に割って入った。
彼女が注目するモニター画面と同じものが管制室前方の窓を覆い隠す程に拡大される。そこに映し出されたのは、大人しく閉じ篭もっていた筈の女の子が人気の無い通路をうろついている様子だっだ。
「あれは夢主ではないか。部屋に居たのではなかったのか?」
「それはこちらのセリフだ。全く…」
ニック・フューリーは身勝手な行動をする子供にため息を吐き眉間を摘んだ。
オペレーターの手元にある別のモニターには、既にもぬけの殻となった個室の前でたむろするアキラとノバが映っている。謝りに行かせたが、すれ違いになってしまったようだ。
アイアンマンは映像越しに夢主の足取りを追う。
「この方向は……ヴィラン収容エリアだな。どうする?ホークアイに追い返させるか?」
「彼は捕虜の監視中よ。私が行ってくるわ」
彼の適当な提案を打ち消すようにして黒ずくめの女性が名乗りを上げた。