番外編??+2:都合の悪い時機
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デッドプールに襲われていた夢主は、ニック・フューリー率いるS.H.I.E.L.D.によってその場で保護された。一方で戦闘における変態は厳重に拘束され、とりあえずは一安心。にしても、国際諜報組織が本部ごと駆けつける程の厄介者なら最初から収容しておいてほしいものだ。
とにかく日本での仕事を終えたヘリキャリアは、ニューヨークを目指し遥か上空へ飛び立った。
その管制室、長官が指揮を執っている背後にて、1人の青年はあるピンチを迎えていた。
「さぁノバ、教えてもらおうか。夢主と何があった?」
アベンジャーズから一歩前に出たアイアンマンがフェイスカバーを外し尋問を始める。
「いやぁあ~、何も?」
若者の裏返った声に全員が確信を持った。何かあったのだろう。
「デッドプールの言葉と被るが、何もってことは無いだろ~。なぁ?アキラ」
「へ?」
急に話を振られたアキラは、全く関心のない分野の話題とは露知らず自分なりに発言した。
「うーん…俺は見てないから知らないけど、ロールシャッハに会いたがらないなんて夢主らしくなかったよな」
アキラは夢主よりも先にヘリキャリアに乗り込んでいた。「これからニューヨークに行くんだぜ!兄さん達や、ロールシャッハに会えるんだって!」の言葉に対し、何故彼女が笑顔でなく苦い表情を見せたのか気になる。
「でもそれが何でノバに関係あるの?」
「それをこれから聞き出すんだ。原因は他ならぬコイツが握ってる」
「そうなの?…まあ、夢主が元気無いと俺も嫌だし」
アベンジャーズはかつてのパートナー達を集めるため、S.H.I.E.L.D.の協力を借り来日していた。エドとジェシカは既にアメリカに入国しており、全員が揃う一日目は久しぶりに皆で遊ぶ予定だった。
しかし夢主は今個室の隅で完全に塞ぎ込んでいて、とても遊ぶどころではない。
「俺、もっかい様子見てくる!」
「いやいやいや、今は1人にしたげた方が良いって!」
駆け出したアキラの前へノバが即座に回り込み通せん坊した。
「何で?」
「……」
こうなった原因を夢主にバラされたくないが、自らバラしたくもない。子供の真っ直ぐな瞳に耐えられず、ノバは顔を逸らしその場でふよふよ浮き続ける。
「いい加減白状しろ、サム」
「……」
だがタイミングの悪いことに、ここはヘリキャリアだ。逃げ場は無い。これ以上管制室のオペレーター達に聞き耳を立てられるのも癪だ。
青年は宙に浮くのを止め、アイアンマンに言われた通り腹を括った。
とにかく日本での仕事を終えたヘリキャリアは、ニューヨークを目指し遥か上空へ飛び立った。
その管制室、長官が指揮を執っている背後にて、1人の青年はあるピンチを迎えていた。
「さぁノバ、教えてもらおうか。夢主と何があった?」
アベンジャーズから一歩前に出たアイアンマンがフェイスカバーを外し尋問を始める。
「いやぁあ~、何も?」
若者の裏返った声に全員が確信を持った。何かあったのだろう。
「デッドプールの言葉と被るが、何もってことは無いだろ~。なぁ?アキラ」
「へ?」
急に話を振られたアキラは、全く関心のない分野の話題とは露知らず自分なりに発言した。
「うーん…俺は見てないから知らないけど、ロールシャッハに会いたがらないなんて夢主らしくなかったよな」
アキラは夢主よりも先にヘリキャリアに乗り込んでいた。「これからニューヨークに行くんだぜ!兄さん達や、ロールシャッハに会えるんだって!」の言葉に対し、何故彼女が笑顔でなく苦い表情を見せたのか気になる。
「でもそれが何でノバに関係あるの?」
「それをこれから聞き出すんだ。原因は他ならぬコイツが握ってる」
「そうなの?…まあ、夢主が元気無いと俺も嫌だし」
アベンジャーズはかつてのパートナー達を集めるため、S.H.I.E.L.D.の協力を借り来日していた。エドとジェシカは既にアメリカに入国しており、全員が揃う一日目は久しぶりに皆で遊ぶ予定だった。
しかし夢主は今個室の隅で完全に塞ぎ込んでいて、とても遊ぶどころではない。
「俺、もっかい様子見てくる!」
「いやいやいや、今は1人にしたげた方が良いって!」
駆け出したアキラの前へノバが即座に回り込み通せん坊した。
「何で?」
「……」
こうなった原因を夢主にバラされたくないが、自らバラしたくもない。子供の真っ直ぐな瞳に耐えられず、ノバは顔を逸らしその場でふよふよ浮き続ける。
「いい加減白状しろ、サム」
「……」
だがタイミングの悪いことに、ここはヘリキャリアだ。逃げ場は無い。これ以上管制室のオペレーター達に聞き耳を立てられるのも癪だ。
青年は宙に浮くのを止め、アイアンマンに言われた通り腹を括った。