番外編??+1:都合の良い男達
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「久しぶりだなぁデッドプール」
アイアンマンの他にもキャプテン・アメリカ始め、アベンジャーズのメンバー全員が学校の中庭に集結した。
形勢が逆転したことにより夢主は地上に降ろされた。心強い背中が6つも守ってくれている。
「お宅等、日本にアッセンブルなんかして本場は大丈夫なのかよ?」
デッドプールの質問に、喋りたがりのトニー・スタークがフェイスカバーを外し得意げに答える。
「心配するな。ニューヨークはお前の大好きなスパイダーマンに任せてある。それと、夢主の敬愛するヒーロー様にもな」
「……」
「……」
「あれ?」
その言葉に若者2人は俯いた。特に夢主は固く口を結んでしまった。
「あの~、今その話は、ちょっと…」
「夢主がロールシャッハの話題で目を光らせないなんて珍しいな」
「むしろ鈍っているぞ」
「さては何かあったわね~?」
ノバの制止も虚しく、ソーの発言に続いてハルクとワスプが畳み掛けてくる。
「なっ、無いです!何も!」
この件についてはそっとしておいてほしいが、大人達からの容赦無い突っ込みに拍車がかけられていく。
「何もってこたぁ無いっしょ。さっきだって、あ~んなに泣きついて来ちゃってぇ~」
「泣きついた?」
「そう。この高いコスチュームが乙女の涙で濡れちゃう分には俺ちゃん一向に構わないんだけどぉ、珍しいじゃん?その子がわんわん泣くなんて」
その場に居る全員が夢主に目を向けた。
「一応聞くが夢主、奴の言ってることは…」
「違いますよ!?あそこの、ベンチにもたれてただけです!……泣いていたって部分は、本当ですけど…」
「では、デッドプールのコスチュームが夢主の涙で濡れるというのは、奴の嘘なのだな」
彼の手袋に夢主の涙が染み込んだことは本当だ。
「……いやぁ…」
「では本当なのか?」
アイアンマンやワスプは仕方無いとしてソーやハルクはともかく、清く強く正しくがモットーのキャプテン・アメリカにこういったことを問いただされる日が来るとは思ってもみなかった。
「あぁ可哀想に。全く、どこの馬の骨に泣かされたんだか。もしくは何されんだか!キャーッ、自分で言ってて恥ずかしくなってきちゃったんじゃー!」
デッドプールは自分の頬を両手で包み脇を閉めてぴょんぴょん飛び跳ねた。ヒーロー達に無視されて腹を立てると思いきや、他人の痴情のもつれをこの場に居る誰よりも楽しんでいる。
「……なるほど。さっきの電話で様子がおかしかったのは、そういうことか」
無言で俯くノバの肩にアイアンマンが手をポンと置く。青年はまるで患部に触れられたかのように小さく呻き声を上げた。
「その辺の話は後でじっくり聞かせてもらうとして、今はあいつを何とかしないとな」
アイアンマンの他にもキャプテン・アメリカ始め、アベンジャーズのメンバー全員が学校の中庭に集結した。
形勢が逆転したことにより夢主は地上に降ろされた。心強い背中が6つも守ってくれている。
「お宅等、日本にアッセンブルなんかして本場は大丈夫なのかよ?」
デッドプールの質問に、喋りたがりのトニー・スタークがフェイスカバーを外し得意げに答える。
「心配するな。ニューヨークはお前の大好きなスパイダーマンに任せてある。それと、夢主の敬愛するヒーロー様にもな」
「……」
「……」
「あれ?」
その言葉に若者2人は俯いた。特に夢主は固く口を結んでしまった。
「あの~、今その話は、ちょっと…」
「夢主がロールシャッハの話題で目を光らせないなんて珍しいな」
「むしろ鈍っているぞ」
「さては何かあったわね~?」
ノバの制止も虚しく、ソーの発言に続いてハルクとワスプが畳み掛けてくる。
「なっ、無いです!何も!」
この件についてはそっとしておいてほしいが、大人達からの容赦無い突っ込みに拍車がかけられていく。
「何もってこたぁ無いっしょ。さっきだって、あ~んなに泣きついて来ちゃってぇ~」
「泣きついた?」
「そう。この高いコスチュームが乙女の涙で濡れちゃう分には俺ちゃん一向に構わないんだけどぉ、珍しいじゃん?その子がわんわん泣くなんて」
その場に居る全員が夢主に目を向けた。
「一応聞くが夢主、奴の言ってることは…」
「違いますよ!?あそこの、ベンチにもたれてただけです!……泣いていたって部分は、本当ですけど…」
「では、デッドプールのコスチュームが夢主の涙で濡れるというのは、奴の嘘なのだな」
彼の手袋に夢主の涙が染み込んだことは本当だ。
「……いやぁ…」
「では本当なのか?」
アイアンマンやワスプは仕方無いとしてソーやハルクはともかく、清く強く正しくがモットーのキャプテン・アメリカにこういったことを問いただされる日が来るとは思ってもみなかった。
「あぁ可哀想に。全く、どこの馬の骨に泣かされたんだか。もしくは何されんだか!キャーッ、自分で言ってて恥ずかしくなってきちゃったんじゃー!」
デッドプールは自分の頬を両手で包み脇を閉めてぴょんぴょん飛び跳ねた。ヒーロー達に無視されて腹を立てると思いきや、他人の痴情のもつれをこの場に居る誰よりも楽しんでいる。
「……なるほど。さっきの電話で様子がおかしかったのは、そういうことか」
無言で俯くノバの肩にアイアンマンが手をポンと置く。青年はまるで患部に触れられたかのように小さく呻き声を上げた。
「その辺の話は後でじっくり聞かせてもらうとして、今はあいつを何とかしないとな」