番外編??+1:都合の良い男達
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「……」
「……」
合わさっている唇は小さく震えているが、それ以外夢主からは何の反応も無い。嫌がる素振りを見せないので、しばし柔らかい唇はくっついたままだった。
「夢主…」
サムはそれをオーケーの証だと勝手に捉え、目を開けながらゆっくりと顔を離す。
「…!」
押しに弱い夢主のことだから、何だかんだで気持ちを受け入れてくれると思っていた。自分は男性としてなかなかイケているという自信・自覚もあった。
夢主のひどく傷ついた顔を見て、その考えは改めざるを得なくなる。サムは賭け自体には勝ったが、結果は想像と大きく違っていた。
「っや、う……わ、私…」
「夢主…?その、ごめ」
彼女は涙がこぼれ出す前に、口元を押さえ教室を飛び出して行ってしまった。
「……まだダメだったのかよ…」
とてもじゃないが追いかけられず、サムは教室に残された。
そこへ一本の電話が入る。ヒーローにはそんなことで悩んでいる時間など無いとでも言うように端末の着信音が彼を急かす。
「はい、こちらノバ……あぁー、今はちょっ……いやいや!何も無いッス!順調そのもの!……えっとー…」
置きっぱなしにされてしまった夢主の荷物一式を見てから、サムもといノバは窓の外へ目をやった。
「中庭、かな?」
「……」
合わさっている唇は小さく震えているが、それ以外夢主からは何の反応も無い。嫌がる素振りを見せないので、しばし柔らかい唇はくっついたままだった。
「夢主…」
サムはそれをオーケーの証だと勝手に捉え、目を開けながらゆっくりと顔を離す。
「…!」
押しに弱い夢主のことだから、何だかんだで気持ちを受け入れてくれると思っていた。自分は男性としてなかなかイケているという自信・自覚もあった。
夢主のひどく傷ついた顔を見て、その考えは改めざるを得なくなる。サムは賭け自体には勝ったが、結果は想像と大きく違っていた。
「っや、う……わ、私…」
「夢主…?その、ごめ」
彼女は涙がこぼれ出す前に、口元を押さえ教室を飛び出して行ってしまった。
「……まだダメだったのかよ…」
とてもじゃないが追いかけられず、サムは教室に残された。
そこへ一本の電話が入る。ヒーローにはそんなことで悩んでいる時間など無いとでも言うように端末の着信音が彼を急かす。
「はい、こちらノバ……あぁー、今はちょっ……いやいや!何も無いッス!順調そのもの!……えっとー…」
置きっぱなしにされてしまった夢主の荷物一式を見てから、サムもといノバは窓の外へ目をやった。
「中庭、かな?」