番外編41:都合の良い褒美
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個室への扉が規則正しく並ぶ、一本道の廊下。夢主は各扉の円窓の奥には最早目もくれず、一心不乱に甲板を目指していた。
どんなに巨大な豪華客船だろうと、船首に向かって真っ直ぐ突き進んでいけばそう時間はかからない筈だ。間もなく地獄を終えられる。
「見えた…!」
数メートル先の光景は夢主の心に希望と油断をもたらした。獲物が声を漏らす瞬間を見計らったかのように、真横の扉が勢い良く開かれる。
「!?」
男の手が夢主を薄暗い部屋へ引きずり込み、高級そうなソファへ投げつけた。
「残念~っ、ゲームオーバーだ!」
夢主が起き上がるよりも先にジョエルは力任せに組み敷いてきた。両手首を強く握られ、まとめ上げられればもう自由はない。
「痛っ、嫌っ…!」
「さぁーて、んじゃどっから頂こうかなー?」
制服のスカートの中に入れていたシャツの端を性急に引っ張り上げられたところで、男が仲間から持たされている端末へ通信が入る。
「ちっ、んだよ今最高にイイトコなのに。もしもし!?科学者ってのは空気読めねぇんだな!?」
『空気よりも重要視すべき事項がある。実験体の確保ご苦労だった』
「はぁ!?」
一体何事かと、襲われ中の夢主も会話内容に耳を傾ける。
「ちょ、おいっ、待ってくれよティム、俺まだお前に報告してねぇぜ?なんで知って…」
『必要なデータは採取完了した。故に、これにてゲームは終了だ。寄り道せず牢まで連れ戻せ。面倒事は起こすなよ』
スマートブレインは一通りの指示を出し切ると通信を切った。それとほぼ同時に、彼と手を組んでいた白スーツの男性が2人しか居ない部屋に入室した。
「クッソー、誰だよチクったの!?」
振り返って走りだしたver.→
どんなに巨大な豪華客船だろうと、船首に向かって真っ直ぐ突き進んでいけばそう時間はかからない筈だ。間もなく地獄を終えられる。
「見えた…!」
数メートル先の光景は夢主の心に希望と油断をもたらした。獲物が声を漏らす瞬間を見計らったかのように、真横の扉が勢い良く開かれる。
「!?」
男の手が夢主を薄暗い部屋へ引きずり込み、高級そうなソファへ投げつけた。
「残念~っ、ゲームオーバーだ!」
夢主が起き上がるよりも先にジョエルは力任せに組み敷いてきた。両手首を強く握られ、まとめ上げられればもう自由はない。
「痛っ、嫌っ…!」
「さぁーて、んじゃどっから頂こうかなー?」
制服のスカートの中に入れていたシャツの端を性急に引っ張り上げられたところで、男が仲間から持たされている端末へ通信が入る。
「ちっ、んだよ今最高にイイトコなのに。もしもし!?科学者ってのは空気読めねぇんだな!?」
『空気よりも重要視すべき事項がある。実験体の確保ご苦労だった』
「はぁ!?」
一体何事かと、襲われ中の夢主も会話内容に耳を傾ける。
「ちょ、おいっ、待ってくれよティム、俺まだお前に報告してねぇぜ?なんで知って…」
『必要なデータは採取完了した。故に、これにてゲームは終了だ。寄り道せず牢まで連れ戻せ。面倒事は起こすなよ』
スマートブレインは一通りの指示を出し切ると通信を切った。それとほぼ同時に、彼と手を組んでいた白スーツの男性が2人しか居ない部屋に入室した。
「クッソー、誰だよチクったの!?」
振り返って走りだしたver.→