番外編40:都合良く閉じ込められたら 作成途中
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「うお、ジュウベエやるぅ」
「ちょっと…強引過ぎやしませんか?いえ、脱出のためには止めるべきではないのですが…」
「まだ施錠されている。続けろ」
最前列にて夢中で見物している仲間達の代わりに、ティムはドアノブ周辺を観察し始めた。
「故障か、あるいは別途クリアすべき条件が存在するのだろうか?」
吊り下げられているパネル板の真下まで来たティムは、その裏面を覗くと歯を軽く食いしばった。
「これか」
ここに至るまでの特殊な流れに慣れてしまったとはいえ、状況確認を怠った己の軽率さを第一に悔やんだ。一方で、肝心の追加条件の中身にはさして興味をそそられなかった。
夢主は呼吸のタイミングやキスの受け答え方等、相変わらず要領を掴めずにいる。時たま肩を震わす彼女と今の試みを諦めようとしないジュウベエの様子から、ティムは新しい条件をあえて口にする必要はないだろうと傍観を決め込んだ。
「はあっ…はぁ、あ、はぁ、っ、ぁ…」
「っ、はあっ…はぁ、これでも開かないか…」
両者、息を整える為に顔を背け合う。
夢主は、何か信じ難い事実に対しぐっと堪えるような表情をして、制服のスカートの上から己の下腹部に両手を伸ばす。
今の行為とは関係無い体調不良でも引き起こしたのかと、体も一旦解放された。何の気なしにジョエルが尋ねる。
「どーした?」
「ト……っ、トイレ…!」
「お手洗いですか?」
夢主は一度だけ深々と頷いた。
「はあ~?こんな時に便所って、お前…」
「ここにも通路にもありませんが、大丈夫ですか?その……間に合いそうですか?」
「ったく、アウトだったらその辺にでもしとけよー?心配すんな、誰も興味無えから」
「言い方があるでしょう!?大体何なんですか、先程からレディに向かって!」
ジョエルとマニーノは部屋からの脱出に一見無関係な話題でぎゃあぎゃあと争い始めた。今彼等を止めてくれる者は居ない。
ティムが静観する中、夢主はジュウベエに向き直ってぽつりぽつりと打ち明け始める。
「なんか…あの…」
「……何だ」
「さっきので…」
下腹部よりもやや下をそっと押さえ、耳まで真っ赤にして。
「熱く、なっちゃって…」
「!」
「も…漏らし、ちゃったかも…」
寝小便する歳でもない少女は恥じる理由を勘違いしたまま、顔から火が出る思いで縮こまった。
「ううぅ……本当っ、ごめんなさ」
「ジュウベエ、続けろ」
男は仲間から指示されるよりも早く女へかじりついていた。
「んんっ!?」
その目には、尋常ならぬ熱と欲。
「っ、やっ…!」
絶対に逃がすまいと夢主の脇から背中、頭へと回された腕によって、互いの胸がこれでもかと密着する。
彼のもう片方の手は、こともあろうか夢主の背筋から下へと辿り、ワイシャツからスカートに差し掛かった。
「んあっ、やっ、んん~…っ!」
ここはキスさえすれば出られる部屋。こんなにも触れ合う必要は無い筈だ。しかし文句を述べる口は封じられている。
まずい。このままでは体全体が良いようにされてしまう。
だが、口内で好き勝手をする味の違う舌が夢主の思考を打ち消しにかかる。そして、そんな焦りの影では真逆の感情が膨れ上がってきていた。
どうにでもしてほしい。
「や……だ、め……っ」
勿論夢主は抗っていた。こんな感情、尊敬するヒーローに誓って認めてはならない。絶対に。
「ストップマニーノ、小便の話してる場合じゃねえ」
意見が即座に一致し口喧嘩を中断した男達はいそいそと特等席へ舞い戻る。
「その体勢キツくね?ベッド使っ、おい……聞いちゃいねえな」
「それにしても、おかしいですよねえ。2人はちゃんと口付けをしているのに……何ですか?」
ティムは暇を持て余している2人だけを無言で手招きし、ジュウベエと夢主からこっそり引き離した。
「それの裏に何か書いてあるのですか?」
「そーいやそこまでちゃんと見てなかったな……おーっとぉ」
野次が自主的に控えられ、広くもない部屋に充満する熱気が3人までもをじわじわと包み込んでいく。
「んっ、んむ、んん…っ」
胴と胴がぴったりくっついていることで宙をさ迷っていた夢主の両腕が、白いジャケットの背中を力無く引っ掻く。腰から胸の裏側にかけてが疼き出して何かしら力を入れたくなった為だが、これは彼女のポリシーに反する挙動だ。
ロールシャッハのディスクにあたる部分を手で隠す初心は、当に脳内から抜け落ちている。
「ん、んっ、んっ……んんぅっ!?」
夢主の意識が遠退く感覚と共に、彼女の身体が端から見ていても分かる程に強ばった。
「ちょっと…強引過ぎやしませんか?いえ、脱出のためには止めるべきではないのですが…」
「まだ施錠されている。続けろ」
最前列にて夢中で見物している仲間達の代わりに、ティムはドアノブ周辺を観察し始めた。
「故障か、あるいは別途クリアすべき条件が存在するのだろうか?」
吊り下げられているパネル板の真下まで来たティムは、その裏面を覗くと歯を軽く食いしばった。
「これか」
ここに至るまでの特殊な流れに慣れてしまったとはいえ、状況確認を怠った己の軽率さを第一に悔やんだ。一方で、肝心の追加条件の中身にはさして興味をそそられなかった。
夢主は呼吸のタイミングやキスの受け答え方等、相変わらず要領を掴めずにいる。時たま肩を震わす彼女と今の試みを諦めようとしないジュウベエの様子から、ティムは新しい条件をあえて口にする必要はないだろうと傍観を決め込んだ。
「はあっ…はぁ、あ、はぁ、っ、ぁ…」
「っ、はあっ…はぁ、これでも開かないか…」
両者、息を整える為に顔を背け合う。
夢主は、何か信じ難い事実に対しぐっと堪えるような表情をして、制服のスカートの上から己の下腹部に両手を伸ばす。
今の行為とは関係無い体調不良でも引き起こしたのかと、体も一旦解放された。何の気なしにジョエルが尋ねる。
「どーした?」
「ト……っ、トイレ…!」
「お手洗いですか?」
夢主は一度だけ深々と頷いた。
「はあ~?こんな時に便所って、お前…」
「ここにも通路にもありませんが、大丈夫ですか?その……間に合いそうですか?」
「ったく、アウトだったらその辺にでもしとけよー?心配すんな、誰も興味無えから」
「言い方があるでしょう!?大体何なんですか、先程からレディに向かって!」
ジョエルとマニーノは部屋からの脱出に一見無関係な話題でぎゃあぎゃあと争い始めた。今彼等を止めてくれる者は居ない。
ティムが静観する中、夢主はジュウベエに向き直ってぽつりぽつりと打ち明け始める。
「なんか…あの…」
「……何だ」
「さっきので…」
下腹部よりもやや下をそっと押さえ、耳まで真っ赤にして。
「熱く、なっちゃって…」
「!」
「も…漏らし、ちゃったかも…」
寝小便する歳でもない少女は恥じる理由を勘違いしたまま、顔から火が出る思いで縮こまった。
「ううぅ……本当っ、ごめんなさ」
「ジュウベエ、続けろ」
男は仲間から指示されるよりも早く女へかじりついていた。
「んんっ!?」
その目には、尋常ならぬ熱と欲。
「っ、やっ…!」
絶対に逃がすまいと夢主の脇から背中、頭へと回された腕によって、互いの胸がこれでもかと密着する。
彼のもう片方の手は、こともあろうか夢主の背筋から下へと辿り、ワイシャツからスカートに差し掛かった。
「んあっ、やっ、んん~…っ!」
ここはキスさえすれば出られる部屋。こんなにも触れ合う必要は無い筈だ。しかし文句を述べる口は封じられている。
まずい。このままでは体全体が良いようにされてしまう。
だが、口内で好き勝手をする味の違う舌が夢主の思考を打ち消しにかかる。そして、そんな焦りの影では真逆の感情が膨れ上がってきていた。
どうにでもしてほしい。
「や……だ、め……っ」
勿論夢主は抗っていた。こんな感情、尊敬するヒーローに誓って認めてはならない。絶対に。
「ストップマニーノ、小便の話してる場合じゃねえ」
意見が即座に一致し口喧嘩を中断した男達はいそいそと特等席へ舞い戻る。
「その体勢キツくね?ベッド使っ、おい……聞いちゃいねえな」
「それにしても、おかしいですよねえ。2人はちゃんと口付けをしているのに……何ですか?」
ティムは暇を持て余している2人だけを無言で手招きし、ジュウベエと夢主からこっそり引き離した。
「それの裏に何か書いてあるのですか?」
「そーいやそこまでちゃんと見てなかったな……おーっとぉ」
野次が自主的に控えられ、広くもない部屋に充満する熱気が3人までもをじわじわと包み込んでいく。
「んっ、んむ、んん…っ」
胴と胴がぴったりくっついていることで宙をさ迷っていた夢主の両腕が、白いジャケットの背中を力無く引っ掻く。腰から胸の裏側にかけてが疼き出して何かしら力を入れたくなった為だが、これは彼女のポリシーに反する挙動だ。
ロールシャッハのディスクにあたる部分を手で隠す初心は、当に脳内から抜け落ちている。
「ん、んっ、んっ……んんぅっ!?」
夢主の意識が遠退く感覚と共に、彼女の身体が端から見ていても分かる程に強ばった。