番外編37:都合の悪い虫達
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「うわあああっ!……って…」
「なんともねえぞ…?」
「眩しかっただけね。あいつ何がしたかったの?」
エドはぎゅっと瞑っていた両目を恐る恐る開ける。側に居る仲間達も、一見何の影響も受けていないようだ。
「ハハハ…フハハハハ!まさかこうも上手くいくとは!」
「うわー呆気ねぇな」
今までで群を抜いて痛くも痒くもない攻撃であったが、敵の反応からして焦った方が良いのかもしれない。
「どうしよう……何だか嫌な予感がする…」
また、彼等に一度捕獲され好き勝手に処置を施された経験のある夢主は、言い知れぬ確信を持っていた。
「ティム!子供達に何をした!?」
「ククク……私が開発したこの光線を浴びれば最後、ありとあらゆる細胞が猛スピードで突然変異を起こすのだ!ほんの些細で良い、“きっかけ”があれば今にでもそれは始まる!」
「突然変異だと…!?」
「不安で仕方が無いであろう?自分達がこれから、どうなってしまうのか」
パートナーの肩や頭の上に乗っていたヒーロー達は、側に付いていながらも咄嗟のことで手も足も出なかった。
「夢主。何故すぐにディー・スマッシュしなかった」
アベンジャーズが閉口する中、妖精サイズのロールシャッハは夢主を静かに咎める。
「ごめんなさい…で、でも、ディー・スマッシュしてたらロールシャッハさんまで危険なことになっていたかもしれないですし」
「自分の身を完璧に護れ。口答えはその後だ」
「2人とも、口喧嘩の時間は終わりだ。おーいティム、その“きっかけ”とやらを早く教えてくれた方がお仲間のためにもなるんじゃないのか?」
アイアンマンの言う通り、ジョエルは科学者の後ろで虫と必死に格闘している。見たところ、虫除けスプレーも軟膏も持ち合わせていないようで防戦一方だ。
「フン、では特別に教えてやろう。突然変異開始の“きっかけ”……それは、想像だ」
「想像…?」
「想像した生物の姿へ当人の身体が変異してしまう光線……私は恐ろしい科学兵器の発明に成功した!今日は記念すべき初実験の日、という訳だ」
場を掌握したつもりのティムは、先程発動させた装置を大事そうに撫でる。
「想像した生物の姿へ?何だそれ?」
「そんな代物、あいつが発明できるとは思えないが…」
依然として状況にこれといった変化が無く実感も湧かないためか、ティムの期待を裏切るような反応が返ってくる。アキラ達に構わず、スマートブレインは装置の照準を残りの邪魔者へと定めた。
「さあ、貴様達も…」
「わわっこっち来んなって!」
が、よろめく仲間が彼の肩にぶつかったことで装置を取り落としてしまう。悪党達の足元は運悪くも硬い硬い岩場であった。
「何をする!?お前のせいで私の傑作が使い物にならなくなってしまったではないか!」
「悪ぃ悪ぃ。んだよスズメバチかと思ったぜ、ただのミツバチか」
ひび割れた光線銃を目の前に突きつけられても、ジョエルに反省の色は無し。落ち着きを取り戻した男は再び蚊や蠅を払い始める。
「なんともねえぞ…?」
「眩しかっただけね。あいつ何がしたかったの?」
エドはぎゅっと瞑っていた両目を恐る恐る開ける。側に居る仲間達も、一見何の影響も受けていないようだ。
「ハハハ…フハハハハ!まさかこうも上手くいくとは!」
「うわー呆気ねぇな」
今までで群を抜いて痛くも痒くもない攻撃であったが、敵の反応からして焦った方が良いのかもしれない。
「どうしよう……何だか嫌な予感がする…」
また、彼等に一度捕獲され好き勝手に処置を施された経験のある夢主は、言い知れぬ確信を持っていた。
「ティム!子供達に何をした!?」
「ククク……私が開発したこの光線を浴びれば最後、ありとあらゆる細胞が猛スピードで突然変異を起こすのだ!ほんの些細で良い、“きっかけ”があれば今にでもそれは始まる!」
「突然変異だと…!?」
「不安で仕方が無いであろう?自分達がこれから、どうなってしまうのか」
パートナーの肩や頭の上に乗っていたヒーロー達は、側に付いていながらも咄嗟のことで手も足も出なかった。
「夢主。何故すぐにディー・スマッシュしなかった」
アベンジャーズが閉口する中、妖精サイズのロールシャッハは夢主を静かに咎める。
「ごめんなさい…で、でも、ディー・スマッシュしてたらロールシャッハさんまで危険なことになっていたかもしれないですし」
「自分の身を完璧に護れ。口答えはその後だ」
「2人とも、口喧嘩の時間は終わりだ。おーいティム、その“きっかけ”とやらを早く教えてくれた方がお仲間のためにもなるんじゃないのか?」
アイアンマンの言う通り、ジョエルは科学者の後ろで虫と必死に格闘している。見たところ、虫除けスプレーも軟膏も持ち合わせていないようで防戦一方だ。
「フン、では特別に教えてやろう。突然変異開始の“きっかけ”……それは、想像だ」
「想像…?」
「想像した生物の姿へ当人の身体が変異してしまう光線……私は恐ろしい科学兵器の発明に成功した!今日は記念すべき初実験の日、という訳だ」
場を掌握したつもりのティムは、先程発動させた装置を大事そうに撫でる。
「想像した生物の姿へ?何だそれ?」
「そんな代物、あいつが発明できるとは思えないが…」
依然として状況にこれといった変化が無く実感も湧かないためか、ティムの期待を裏切るような反応が返ってくる。アキラ達に構わず、スマートブレインは装置の照準を残りの邪魔者へと定めた。
「さあ、貴様達も…」
「わわっこっち来んなって!」
が、よろめく仲間が彼の肩にぶつかったことで装置を取り落としてしまう。悪党達の足元は運悪くも硬い硬い岩場であった。
「何をする!?お前のせいで私の傑作が使い物にならなくなってしまったではないか!」
「悪ぃ悪ぃ。んだよスズメバチかと思ったぜ、ただのミツバチか」
ひび割れた光線銃を目の前に突きつけられても、ジョエルに反省の色は無し。落ち着きを取り戻した男は再び蚊や蠅を払い始める。