こうしてディスクから半ば解放されたヒーローは数日後、日本のとある施設を訪れた。

「ロールシャッハ、見えてきたよ。あの建物に、かの有名なアベンジャーズが居るのか」
「広いな。日本は窮屈な国だと聞いていたが、アーチーを停める余裕は随分とありそうだ」

ロールシャッハは片方の窓越しに前を真っ直ぐ見つめる。

「あの～。案内ご苦労！の一言くらい無いの？」

コーヒー片手に後部から現れた青年へ、操縦中のナイトオウルが顔だけ振り向き礼を言う。

「そうだったね。ありがとう、ピーター君」
「お安いご用ですよ。彼等となら、きっと助け出せるさ！」
「フム」