番外編34:都合シリーズの題名いい加減ネタ切れじゃね?
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『デッドプール、リハーサル通りの位置につけ。始められな』
デッドプールはマスクの上から取り付けていたインカムを勝手に外し、観客席に向けて適当に放る。ファン達が手を伸ばしそれを奪い合う様子には見向きもせず、彼はヘソを曲げた男に一つ提案を持ちかけた。
「なあ、変えね?賭けの内容」
それだけ言うとデッドプールは返事を待たずに、ステージ端に立っている進行役からマイクを引ったくった。
「みんなー!これが終わったら俺とロールシャッハ、どっちのダンスが上手かったか投票してくれ!んー、方法はそうだなー、リモコンのdボタンでって訳にもいかないし~」
舞台裏では、このイベントの主催者であるアイアンマンが予定外の出来事に目を丸くしていた。
「あいつ、勝手なことを…!」
「どうすんの?トニー。止めに行く?」
「そうだな、時間も押してるし……いや待て。こっちの方が盛り上がりそうだ。見てみろ」
ホログラムの彼は一緒に舞台裏に居るアキラを止め、モニター越しに会場の様子を見張り続ける。
「投票するなんて聞いてた?」
「さあ?」
「どうする?どっちに入れる?」
「踊ってみなきゃわかんないじゃん」
「まだ始まってないけど、私デップーに投票しちゃう!」
早速騒ぎ出す観衆に、エドは肩をすくませ仲間達の方に一歩寄った。
「見た感じ、デッドプールのファンが多いみたいけど…」
「じゃあ奴が有利じゃねえか」
「それだけじゃない。デッドプールの方が運動神経が良いし手足も長いから、ダイナミックなダンスができるだろうね」
「何があってもロールシャッハに投票しそうなお客さんならここに一人居るんだけどね~」
「そんな!私は公平に審査するもん。それはそれ、これはこれ!」
「その格好で言われても説得力無えけどな」
デッドプールはマイクを口元から一旦離し、目の前の光景に満足したように呟く。
「よしよし、盛り上がってきたな」
「貴様。一体何がしたいんだ」
「目的は一つ。投票で俺が勝ったら、夢主ちゃん頂いてくぜ」
彼の企みを聞いた只1人のヒーローの表情は、マスクの模様を瞬く間に変化させた。
「あぁ悪い。最初から勝負が決まってるなら賭けって言わないんだったっけ?」
「貴様と賭け事はしないと何度言ったら理解できる?そのくだらない意志以外にもあらゆる場所を折ってほしいようだな」
「残念だったなぁロールシャッハ、見てみろよ。もうこれ人気投票みたいなもんだぜ。まあ、全国民かき集めてもヒーロー部門ではこの俺が一位って相場は決まってんだけどよ。記念の壁紙、もうダウンロードしてくれた?」
「デッドプール…!」
「安心しなって。実験体ちゃんは新しいお家に行っても元気でやってけるから、多分。家じゃなくて水槽かも。それか拘束器具付きベッド。あ、言っててブルーになってきちゃった」
声の調子から本当に落ち込んでいる様子だが、彼は10秒と待たずに「檻や牢屋の可能性は低いだろうなぁ」等と弾んだ声でお喋りを再開した。
「おい、デッドプールとロールシャッハ、何ひそひそ話してんだ?」
「もう始まっても良い時間だと思うけど…」
「さあ?何か機材のトラブルでもあったんじゃない?」
「!?アキラ…!」
ヒカルが人混みをかき分け舞台に近付く一方で、壇上のデッドプールは再び進行役を買って出た。
「さあさあ四面楚歌孤軍奮闘の汚いおっさん!あり得ないと思うけど、あんたが投票で勝ったらどうする?」
「……」
インタビューのようにマイクを向けられても彼は俯いたまま、しばらく押し黙っていた。
「ロールシャッハさん…?」
夢主始め辺りが完全に静まり返ったところで、身勝手な男からマイクを奪う。
「丸一日だ」
「……は?何?」
「デッドプールを思うがままにできる期間だ。欲しいだろう?俺に投票した奴、一人ずつにくれてやる」
この瞬間、本イベント一番の盛り上がりを見せた。
「はぁ!?えっ、ちょっ、勝手なこと言うなよ!」
「条件が呑めないならまず、自分の提示したそれを取り下げることだな」
「俺にもプライベートってもんがあるんですけど!?」
肩を突いて小さな男を押し飛ばすと、仕返しに腹へ強力なパンチがねじ込まれる。
「ぐぅおっ!?やりやがったなっ」
「先に手を出したのは貴様だ。賭けを持ち出したのもな」
「きぃーっ!もうダンスなんてやってられっか!」
とうとう殴り合いの喧嘩が始まってしまった。
「ボディだボディ!やれやれ~!」
「キャーッ、デップー頑張ってー!」
「それでこそ俺達のデッドプールだ!」
「ええー!?みんなダンスが見たかったんじゃないの?」
ジェシカはこの状況について行けず、客全員に対して呆れ返った。仕舞いにはアカツキ兄弟がD・スマッシュしたアイアンマンとソーが暴れん坊2人を止めに入る始末。
「夢主、残念だったね。ダンスが中止になっちゃって…」
「見て、ロールシャッハさんのあの身のこなし!ダンスを踊っているみたい!」
「楽しんでやがる…」
デッドプールはマスクの上から取り付けていたインカムを勝手に外し、観客席に向けて適当に放る。ファン達が手を伸ばしそれを奪い合う様子には見向きもせず、彼はヘソを曲げた男に一つ提案を持ちかけた。
「なあ、変えね?賭けの内容」
それだけ言うとデッドプールは返事を待たずに、ステージ端に立っている進行役からマイクを引ったくった。
「みんなー!これが終わったら俺とロールシャッハ、どっちのダンスが上手かったか投票してくれ!んー、方法はそうだなー、リモコンのdボタンでって訳にもいかないし~」
舞台裏では、このイベントの主催者であるアイアンマンが予定外の出来事に目を丸くしていた。
「あいつ、勝手なことを…!」
「どうすんの?トニー。止めに行く?」
「そうだな、時間も押してるし……いや待て。こっちの方が盛り上がりそうだ。見てみろ」
ホログラムの彼は一緒に舞台裏に居るアキラを止め、モニター越しに会場の様子を見張り続ける。
「投票するなんて聞いてた?」
「さあ?」
「どうする?どっちに入れる?」
「踊ってみなきゃわかんないじゃん」
「まだ始まってないけど、私デップーに投票しちゃう!」
早速騒ぎ出す観衆に、エドは肩をすくませ仲間達の方に一歩寄った。
「見た感じ、デッドプールのファンが多いみたいけど…」
「じゃあ奴が有利じゃねえか」
「それだけじゃない。デッドプールの方が運動神経が良いし手足も長いから、ダイナミックなダンスができるだろうね」
「何があってもロールシャッハに投票しそうなお客さんならここに一人居るんだけどね~」
「そんな!私は公平に審査するもん。それはそれ、これはこれ!」
「その格好で言われても説得力無えけどな」
デッドプールはマイクを口元から一旦離し、目の前の光景に満足したように呟く。
「よしよし、盛り上がってきたな」
「貴様。一体何がしたいんだ」
「目的は一つ。投票で俺が勝ったら、夢主ちゃん頂いてくぜ」
彼の企みを聞いた只1人のヒーローの表情は、マスクの模様を瞬く間に変化させた。
「あぁ悪い。最初から勝負が決まってるなら賭けって言わないんだったっけ?」
「貴様と賭け事はしないと何度言ったら理解できる?そのくだらない意志以外にもあらゆる場所を折ってほしいようだな」
「残念だったなぁロールシャッハ、見てみろよ。もうこれ人気投票みたいなもんだぜ。まあ、全国民かき集めてもヒーロー部門ではこの俺が一位って相場は決まってんだけどよ。記念の壁紙、もうダウンロードしてくれた?」
「デッドプール…!」
「安心しなって。実験体ちゃんは新しいお家に行っても元気でやってけるから、多分。家じゃなくて水槽かも。それか拘束器具付きベッド。あ、言っててブルーになってきちゃった」
声の調子から本当に落ち込んでいる様子だが、彼は10秒と待たずに「檻や牢屋の可能性は低いだろうなぁ」等と弾んだ声でお喋りを再開した。
「おい、デッドプールとロールシャッハ、何ひそひそ話してんだ?」
「もう始まっても良い時間だと思うけど…」
「さあ?何か機材のトラブルでもあったんじゃない?」
「!?アキラ…!」
ヒカルが人混みをかき分け舞台に近付く一方で、壇上のデッドプールは再び進行役を買って出た。
「さあさあ四面楚歌孤軍奮闘の汚いおっさん!あり得ないと思うけど、あんたが投票で勝ったらどうする?」
「……」
インタビューのようにマイクを向けられても彼は俯いたまま、しばらく押し黙っていた。
「ロールシャッハさん…?」
夢主始め辺りが完全に静まり返ったところで、身勝手な男からマイクを奪う。
「丸一日だ」
「……は?何?」
「デッドプールを思うがままにできる期間だ。欲しいだろう?俺に投票した奴、一人ずつにくれてやる」
この瞬間、本イベント一番の盛り上がりを見せた。
「はぁ!?えっ、ちょっ、勝手なこと言うなよ!」
「条件が呑めないならまず、自分の提示したそれを取り下げることだな」
「俺にもプライベートってもんがあるんですけど!?」
肩を突いて小さな男を押し飛ばすと、仕返しに腹へ強力なパンチがねじ込まれる。
「ぐぅおっ!?やりやがったなっ」
「先に手を出したのは貴様だ。賭けを持ち出したのもな」
「きぃーっ!もうダンスなんてやってられっか!」
とうとう殴り合いの喧嘩が始まってしまった。
「ボディだボディ!やれやれ~!」
「キャーッ、デップー頑張ってー!」
「それでこそ俺達のデッドプールだ!」
「ええー!?みんなダンスが見たかったんじゃないの?」
ジェシカはこの状況について行けず、客全員に対して呆れ返った。仕舞いにはアカツキ兄弟がD・スマッシュしたアイアンマンとソーが暴れん坊2人を止めに入る始末。
「夢主、残念だったね。ダンスが中止になっちゃって…」
「見て、ロールシャッハさんのあの身のこなし!ダンスを踊っているみたい!」
「楽しんでやがる…」