番外編33:都合の良い期待
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「デッドプール、今度は何の用だ?どうしてまたアベンジャーズ基地に来た?」
「記念だよ、記念に。2016年6月1日と言えば!?そう!!ディスウォの放送は終わっちゃったけど、俺ちゃんのファンならもう分かるよね!」
ご機嫌なデッドプールはどこからかマイクを取り出し、目を丸くすらしていない子供達へ向ける。
「6月1日?」
「一体何の日だろう?」
「特に何も思い当たらねぇけど」
「きっと、誰かの誕生日とかじゃないかな?」
「さあ?知らないわ」
「ロールシャッハさんの誕生日じゃないことは確かです」
「もうっ、みんなして冷たいんだからぁ!」
期待通りの回答が返って来なかったため、暇な傭兵はリビングルームのソファに突っ伏して噴水のように涙を放出し始めた。
「アッハハハ、デッドプールは相変わらずだな!」
「アキラの言う通りだ」
アイアンマンとパートナーは顔を見合わせ笑い合った。他の子供達やアベンジャーズもつられて笑い出す。
「ちょ、和みモードで勝手に締めようとしないで!カメラマンも良いカンジに基地全体を映さないで!まだ言いたいことはあるんだから!」
デッドプールは嘘泣きを即座に止め、両腕をシャカシャカ振って誰も居ない壁に向かってアピールした。この別荘の主はややゲンナリしながら腰に手を当てる。
「どうせお前のことだから、気が済むまで帰る気は無いんだろ?」
「モチよ!俺ちゃん文句があって遠路遥々ここまで来ました!」
「文句?」
問題の彼は音を立ててソファに腰を下ろし、拳を目の前のテーブルに力強く叩き付けた。エドの肩が小さく跳ねる。
「なんで水着回に呼んでくれなかったのさ!?俺達マブダチだろ!?」
アキラは聞き覚えの無い略語も気になったが、その言葉の前半部分について首をかしげた。
「水着会?俺達そんな会議したっけ?」
「水着…もしかして、僕達が海に遊びに行ったことを言ってるの?」
「さっすが天才坊や!」
彼はヒカルの頭をくしゃくしゃ撫で回してから、両手を自分の胸の前で組んで目を閉じた。何故か覗き穴の白い布も一緒に細まる。
「青い海…真っ白な砂浜…女子のまばゆい水着姿…海の家で食べる美味しいご飯…そして何より!愛しのスパイディが来てたってんなら、この俺ちゃんを呼ばない理由は無いだろ!?どうして俺ちゃん抜きでバカンス行っちゃうの!?あの落ちぶれティだって参加したってんのにさ!」
「知らねぇよ。第一お前とはマブダチでも何でもねぇし」
「なあ思春期ボーイ、夢主ちゃんの水着姿どうだった?見応えあった?」
答えにくい話を急に振られたクリスと話題にされてしまった本人は同時に目を見開く。
「なっ!?な、何聞いてんだよ!?」
「なあ可愛かった?可愛かった?ああいや、意外とセクシーだった?」
「お、覚えてねぇよ!もう大分前になるし…!」
クリスはどもりながらそっぽを向いたが、厄介な大人はぴったり隣にくっついて座りまだまだ絡み続ける。
「布面積は如何ほど?谷間は見えるデザイン?せめてフリルが付いていたかだけでも教えてくんない?」
「もうっ…!帰って下さい!」
先に耐えきれなくなった夢主が彼の正面に立ち訴える。が、デッドプールは立ち上がろうともせず、その代わりにロールシャッハのディスクが無い方の手首を掴んできた。
「記念だよ、記念に。2016年6月1日と言えば!?そう!!ディスウォの放送は終わっちゃったけど、俺ちゃんのファンならもう分かるよね!」
ご機嫌なデッドプールはどこからかマイクを取り出し、目を丸くすらしていない子供達へ向ける。
「6月1日?」
「一体何の日だろう?」
「特に何も思い当たらねぇけど」
「きっと、誰かの誕生日とかじゃないかな?」
「さあ?知らないわ」
「ロールシャッハさんの誕生日じゃないことは確かです」
「もうっ、みんなして冷たいんだからぁ!」
期待通りの回答が返って来なかったため、暇な傭兵はリビングルームのソファに突っ伏して噴水のように涙を放出し始めた。
「アッハハハ、デッドプールは相変わらずだな!」
「アキラの言う通りだ」
アイアンマンとパートナーは顔を見合わせ笑い合った。他の子供達やアベンジャーズもつられて笑い出す。
「ちょ、和みモードで勝手に締めようとしないで!カメラマンも良いカンジに基地全体を映さないで!まだ言いたいことはあるんだから!」
デッドプールは嘘泣きを即座に止め、両腕をシャカシャカ振って誰も居ない壁に向かってアピールした。この別荘の主はややゲンナリしながら腰に手を当てる。
「どうせお前のことだから、気が済むまで帰る気は無いんだろ?」
「モチよ!俺ちゃん文句があって遠路遥々ここまで来ました!」
「文句?」
問題の彼は音を立ててソファに腰を下ろし、拳を目の前のテーブルに力強く叩き付けた。エドの肩が小さく跳ねる。
「なんで水着回に呼んでくれなかったのさ!?俺達マブダチだろ!?」
アキラは聞き覚えの無い略語も気になったが、その言葉の前半部分について首をかしげた。
「水着会?俺達そんな会議したっけ?」
「水着…もしかして、僕達が海に遊びに行ったことを言ってるの?」
「さっすが天才坊や!」
彼はヒカルの頭をくしゃくしゃ撫で回してから、両手を自分の胸の前で組んで目を閉じた。何故か覗き穴の白い布も一緒に細まる。
「青い海…真っ白な砂浜…女子のまばゆい水着姿…海の家で食べる美味しいご飯…そして何より!愛しのスパイディが来てたってんなら、この俺ちゃんを呼ばない理由は無いだろ!?どうして俺ちゃん抜きでバカンス行っちゃうの!?あの落ちぶれティだって参加したってんのにさ!」
「知らねぇよ。第一お前とはマブダチでも何でもねぇし」
「なあ思春期ボーイ、夢主ちゃんの水着姿どうだった?見応えあった?」
答えにくい話を急に振られたクリスと話題にされてしまった本人は同時に目を見開く。
「なっ!?な、何聞いてんだよ!?」
「なあ可愛かった?可愛かった?ああいや、意外とセクシーだった?」
「お、覚えてねぇよ!もう大分前になるし…!」
クリスはどもりながらそっぽを向いたが、厄介な大人はぴったり隣にくっついて座りまだまだ絡み続ける。
「布面積は如何ほど?谷間は見えるデザイン?せめてフリルが付いていたかだけでも教えてくんない?」
「もうっ…!帰って下さい!」
先に耐えきれなくなった夢主が彼の正面に立ち訴える。が、デッドプールは立ち上がろうともせず、その代わりにロールシャッハのディスクが無い方の手首を掴んできた。